三菱電機は、23型ワイド フルHD液晶ディスプレイ「Diamondcrysta WIDE」新製品として、業界初の倍速補間機能「倍速クリアピクチャー」を搭載した「RDT232WM-Z(BK)」を発表した。価格はオープンプライスだが、店頭想定価格は54,800円。発売予定は6月11日。
従来の液晶ディスプレイでは、毎秒60コマの映像を表示する場合、それぞれのコマを一定時間(ホールド時間)表示するため、動きの速い映像の場合人間の目にはコマの残像が「ぼやけ」として見えることがあった。これに対して新製品の「倍速クリアピクチャー」では、毎秒60コマの映像から動きを予測した新たな映像を作り出し毎秒120コマで表示。ホールド時間が短くなることで残像感が低減され、なめらかな表示が得られるようになっている。またこの結果、VESAによる動画応答性能指標「MPRT」(Moving Picture Response Time/動画応答時間)は、従来TN方式液晶ディスプレイから、8msに向上した。
また、超解像度技術や独自高画質技術による専用画像処理LSI「ギガクリア・エンジン」を採用。低解像度映像を拡大表示した場合のぼやけた映像を鮮明に再現する超解像度技術に加え、コントラストや階調向上、ノイズの低減などをはじめとする高画質技術を組み込んでいる他、高速画像処理による入力信号の遅延を最小限に抑えている。さらに、付属のWindows Vista/7用ソフト「ギガクリア・ウインドウ」をインストールすることで、画面上の任意のエリアのみ超解像度技術を適用可能。
従来のデジタル入力およびアナログ入力の親子画面に加え、デジタル2画面対応のPinP機能を搭載。PC画像(DVI-D入力)とハイビジョンレコーダーなどのビデオ映像(HDMI)を組み合わせた親子画面表示が可能となっている。
この他、24コマコンテンツをなめらかに表示できる「シネマモード」、映像ソースに適した画面サイズとアスペクト比を選べる「画面サイズ」機能、コンテンツに合った画質を設定できる「DV MODE」、入力信号の遅延を最小限に抑える「スルーモード」などを搭載している。
液晶方式はTN、グレア(光沢)。最大解像度1,920×1,080、画素ピッチ0.266mm、応答速度3ms(GTG)、輝度300cd/m2。コントラスト比は5,000:1(CRO非動作時1,000:1)で、視野角は左右上下160度。
インタフェースはHDMI×2、DVI-D(HDCP)、D-Sub、D5。オーディオ機能は、ステレオミニジャック、RCAピンジャック(L/R)、3W+3Wステレオスピーカー。サイズはW546×D230×H453mm、重量は約6.1kg。チルト角度は上20度、下5度。高さ調整はブロックネック×3(30mm/段)。