プリンタのインクやトナーを交換するときに、意外にコストがかかると感じることも少なくない。ここで紹介するメディアナビの「inksaver3 Biz」は、インストールするだけでインクやトナーの消費量を最大で75%節約し、なおかつ印刷品質を損なうことなく印刷することができるエコソフトである。本稿では、この「inksaver3 Biz」を筆者の環境で試してみた。

図1 inksaver3 Biz

Windowsの印刷機能には、ドラフトモードという機能がある。これはプリンタドライバが、印刷時に解像度を落として印刷を行うものだ。一般的には、印刷品質が劣る。inksaver3 Bizでは、解像度は落とさず、使用するインクやトナーの使用量を節約することで、印刷を行うので、印刷品質自体は変わることはない。

なお、inksaverシリーズは「第14回ベクタープロレジ大賞の文書作成部門賞」を受賞。5月12日までのキャンペーン期間中に製品版もしくは体験版のオンラインユーザー登録をして応募すると、抽選で1名にセイコーエプソンのコンパクトフォトプリンター「カラリオ ミー E-600」が当たるほか、10名に同社のPC用ソフト(らくちんCDラベルメーカー2010 Premium/らくちん動画変換2+DVD Premium/らくちんフォト検索/フォトカレンダー倶楽部Ver.6 デラックス2010/フォト名刺倶楽部Ver.6)からソフトがプレゼントされるキャンペーンを実施中。体験版は同社Webサイトからダウンロード可能だ。導入を検討中で、プリンタの動作を確認したい場合には、ダウンロードしていただきたい。

inksaver3 Bizのシステム要求とインストール

まずは、inksaver3 Bizの要求仕様である。対応OSはWindows 2000 Professional / XP / Vista / 7、64ビットOSにも対応する。基本的には、各OSが動作する必要最小限の構成が満たされていれば問題ない。インストールのために、HDDの空き容量として20MBが必要となる。対応するプリンタは、国内で販売されているプリンタならば、ほぼ対応している(インクジェット方式、レーザー方式のプリンタ)。バージョン3では、TCP/IP接続以外にも、Windows共有プリンタにも対応する(一部制限事項があるが詳細は、メディアナビのWebサイトで確認してほしい)。

販売価格は、パッケージ版が7,980円(2ライセンス付き)、ダウンロード版は5,040円となっている。また、インジェットプリンタ専用(レーザープリンタやネットワークプリンタに対応していない)のinksaver3もある(対応OSなどは、inksaver3 Bizと同様)。販売価格は、パッケージ版が3,990円、ダウンロード版が3,570円となっている。ホームユースでインクジェットプリンタしかない場合などは、こちらがお徳だろう。インストールであるが、非常に簡単である。インストールCDを挿入すると、セットアップウィザードが起動する(図2)。

図2 inksaver3 Bizセットアップウィザード

インストール先などを設定するが、デフォルトで問題ないであろう。

図3 インストール中

インストールが完了すると、インターネット経由でユーザ登録を行うかの確認がでる(図4)。

図4 インターネットユーザ登録

あらかじめユーザ登録をしておこう。セットアップが完了すると、インクセービングをするプリンタの登録となる。あらかじめプリンタドライバがインストールされているプリンタの一覧が表示される(図5)。

図5 プリンタの登録/削除

プリンタを選択し、[追加]ボタンをクリックするのだが、ほとんどの場合、共有設定がされているので、図6のようなメッセージが表示され、追加できない。

図6 共有プリンタは登録できない

スタートメニューの[プリンターとデバイス]からプリンタを選択し、右クリックメニューの[プリンターのプロパティ]を選ぶ。[共有]タブにある[このプリンターを共有する]に入っているチェックを外す(図7)。

図7 プリンターのプロパティ

これで、登録可能になる。複数のプリンタがある場合には、同様に設定を変更する。以上で、登録可能になる。登録が完了すると図8となる。

図8 プリンタの登録完了

[OK]をクリックして終了しよう。