Firefox web browser - Faster, more secure & customizable

Firefoxは現段階でリリースされているメジャーブラウザの中ではもっとも操作や情報表示用のUIに領域を使っているブラウザに分類される。ブラウザのUIはより小さくコンパクトになるのが今のデザインの流れで、より多くの領域をページのレンダリングエリアに使う方向へシフトしつつある。

Firefoxは次のメジャーリリースでUIの変更を、さらに次のメジャーリリースで大幅なUIの変更を予定している。ほかのメジャーブラウザと同様にUIをコンパクトにまとめる計画でいる。たとえばRemoving Firefox’s Status Bar and Rehousing Add-on Icons (Part 1 of 2) « Boriss’ Blogでは、Firefoxのステータスバーをいかに他のUIに機能割り当てしていくかが説明されている。

Firefox.next (Firefox 3.7a5pre / Gecko 20100505)のデフォルトUI

Firefox 3.7a5preをカスタマイズして最小限UIに変更

Chrome、Safari、OperaといったブラウザがすでにUIのスマート化を実現しているなか、2つ先のメジャーリリースまでUIの大幅な変更が実施されないというのは、より進んだユーザにとっては耐えがたいところではある。しかし億単位でのユーザを抱えるFirefoxにとって、短い期間でUIを変更することはユーザの混乱を招くこともあって許容しにくい面を持っている。

しかし、最近のFirefoxにカスタマイズタブバーの機能が追加されたことで、2つ先のメジャーリリースまで待たなくとも同じことはできるようになりそうだ。これまでタブはカスタマイズできなかったが、最新開発版ではタブについてもほかのツールバーのように移動させることができる。1行にすべての操作用UIをまとめることが可能になった。

変更したUIでのブラウジング例その1

変更したUIでのブラウジング例その2

ステータスバーのかわりとなる機能のいくつかはまだツールバーには用意されていないため、完全にステータスバーの置き換えというわけにはいかないが、いくつかのエクステンションを追加することでほぼカバーできる。Firefox 3.7a5pre以降のFirefoxは将来のFirefoxのデザインを試す上でも興味深い開発版といえる。