Ubuntu開発チームは4月22日(英国標準時間)、Ubuntu 10.04 LTS(開発コード"Lucid Lynx")のリリース候補版を公開した。来週末の4月29日に正式版が公開予定の10.04 LTSのおそらく最後のプレビュー版で、開発チームも「満足のいく出来に仕上がった」とコメントしている。派生ディストリビューションのKubuntu、Xubuntu、Edubuntu、Ubuntu Studio、Mythbuntuも同時にアップデートされている。

今回のRC版では、ベータ第2版に比べて大きな変更は実施されておらず、正式リリース前のフィックス版という位置づけ。HAL削除による起動高速化、新インジケータの追加、新テーマ(Ambiance、Radiance)の追加など、パネルにソーシャルネットワークへの接続メニュー(MeMenu)追加など、起動時のエクスペリエンス向上が強く図られている。

採用されている主なソフトウェアは以下の通り。

  • Linuxカーネル 2.6.32
  • GNOME 2.30
  • KDE SC 4.4.2(Kubuntu)
  • XFCE 4.6.1
  • X.Org server 1.7.6
  • OpenOffice.org 3.2.0
  • Firefox 3.6
  • PostgreSQL 8.4
  • MySQL 5.1
  • PHP 5.3.2
  • GCC 4.4.3
  • Python 2.6.5

Ubuntu 10.04 LTS RC版はデスクトップ版、サーバ版、ネットブック版ともにUbuntuのサイトなどからISOイメージがダウンロードできる。

(イラスト ナバタメカズタカ)