Aviraは、著作権侵害を訴える新たな詐欺手法を使ったトロイの木馬が急増しているとして注意喚起を行っている。

同社によると、マルウェアは身代金要求型とも言えるランサムウェアの一種で、感染したユーザーに対して、「著作権で保護されているファイルを違法ダウンロードしたことに対して告訴する」旨のメッセージを表示。告訴を逃れるためには約400USドルを支払うよう要求してくる。

要求の通りに支払いを行おうとすると、偽造Webサイトにリダイレクトしクレジットカード情報を盗み取られるという。このランサムウェアは、世界規模の著作権保持を代表するICPP財団と名乗り、英語やドイツ語など翻訳されたテキストを使いクレジットカードを盗み取ろうとするもので、同社ではこのようなサイトで収集されたクレジットカード番号は犯罪組織に売り渡される可能性が高いとして注意喚起を促している。

著作権侵害を通知するメッセージが表示

告訴を逃れるためにはクレジットカード番号を入力するように求めてくる