ワークステーション向けアプリケーションで真価を発揮

さて、2PのクアッドコアXeonシステムのパフォーマンスというのは興味のあるところだろう。とはいえ一般アプリケーションではなかなか比較が難しいため、ここではPCMark VantageとCINEBENCH、LIMPACKのスコアのみご紹介しよう。

まずPCMarkVantageだが、スコアは7771 PCMarks。実はこれ、コンシューマ向けのIntel Core i7-980Xよりも低いスコアとなるのだが、様々な要因がある。大きなところでは、システム性能を測るベンチマークであるためグラフィックスカードの性能がスコアに反映されるという点と、マルチスレッドには対応しているが16スレッドともなると使い切ることが難しいのではと思われる点である。

■PCMark Vantage
PCMarks 7771
Memories 5099
TV and Movies 5863
Gaming 6537
Music 6954
Communications 7334
Productivity 6954
HDD 3892

上記の裏付けとなりそうなのがCINEBENCH R11のスコア。まずOpenGL性能は11.62fpsと、搭載するQuadro FX 580の性能に依存している。次のCPUスコアは9.85pts(マルチコア)と1.07pts(シングルコア)。シングルコアのスコアは2.67GHzというクロックに準じてやや低いが、マルチでの9.85ptsというのはCore i7-980Xを軽々と上回るものだ。

CPU(マルチ)は9.85という単体のCore i7-980Xを上回るスコア

ワークステーションやサーバといった製品向けのベンチマークとして、LINPACKはIntel Optimized SMP LINPACK Benchmark packageを用いている。Size=4000を超えたあたりから2PクアッドコアXeonの16スレッドという数がものを言う結果が出ているようだ。

LINPACKスコアのグラフ