グレープシティは4月7日、.NET Framework用の帳票コンポーネント「ActiveReports for .NET 6.0J」のサービスパックを無償で提供することを発表した。

ActiveReports for .NET 6.0Jのデザイナ画面

ActiveReports for .NETは、WindowsフォームとASP.NET向けの帳票コンポーネント。レイアウトデザイン、データ接続、印刷、PDF出力設定などの機能を提供する。

今回提供されるサービスパックは、昨年8月に発売したバージョン6.0Jの機能を強化するもので、縦書き表示のサポート、G4圧縮したTIFF画像の出力などを実現するという。

今回のサービスパックにおける主な機能強化ポイントは以下のとおり。

  • 縦書き表示のサポート : テンプレートに配置した帳票コントロール内の文字列を縦書きに設定できる
  • スクリプトエディタの強化 : テンプレート上に配置したレポートコントロールにコーディングで実装を行う際、Visual Studioと同様のインテリセンスやデバッグ機能が利用できる
  • Medium信頼レベルに対応 : レンタルサーバーなどホスティング事業者に推奨されるセキュリティールール「Medium信頼レベル」に対応
  • Flashビューワのクライアントスクリプト機能 : 各種イベントやメソッドを利用して、クライアントサイドでのレポート表示方法の変更や印刷が可能
  • G4圧縮したTIFF画像の出力 : 圧縮率が高く可逆圧縮ができるCCITT G4 圧縮のTIFF 画像出力をサポート
  • PDFファイルへの非埋込みフォント設定 : PDF ファイル出力時にすべてのフォントを埋め込まないように設定できる

なお、グレープシティではVisual Studio 2010への対応も発表しており、同環境をサポートした次期サービスパックを7月までにリリースする予定になっている。