Blog of Metrics - When in doubt, sample it out

Firefoxダウンロードページにちょっとした調整を加えただけで、年間にして6,000万ダウンロードの増加が見込めるという報告がFirefox & Page Load Speed - Part II « Blog of Metricsに掲載されている。Firefox、Chrome、Operaのそれぞれのページの表示時間を比較。Chromeは2.6秒で完了するのに比べて、Operaは6.4秒、Firefoxは7.7秒という時間がかかっている。しかもダウンロードボタンが表示されるのは7.0秒を経過してから。この表示の遅延がダウンロードの減少につながっているのではないか、というのが改善の最初のきっかけになっている。

ページ読み込み1.0秒後- Firefox&Page Load Speed - Part IIより抜粋

ページ読み込み2.0秒後- Firefox&Page Load Speed - Part IIより抜粋

ページ読み込み3.5秒後- Firefox&Page Load Speed - Part IIより抜粋

ページ読み込み4.0秒後- Firefox&Page Load Speed - Part IIより抜粋

ページ読み込み5.0秒後- Firefox&Page Load Speed - Part IIより抜粋

ページ読み込み7.5秒後- Firefox&Page Load Speed - Part IIより抜粋

MozillaはためしにJavaScriptとインラインCSSの結合または削除といったチューニングを実施。1秒の削減で2.7%ほどのダウンロード増を見込んでいたものの、実際には2.2秒の削減と15.4%のダウンロード増が確認されたと報告されている。

日に275,000ダウンロードあるページの15.4%増は、年間にして1,000万ダウンロードの増加に換算される。これは英語ページのみの話なので、ほかのページにも適用すると全体で年間6,000万ダウンロードの増加が見込めることになるという。2008年6月に実施されたFirefox 3.0のリリースで記録された1日の最高ダウンロード数が800万だったことを考えると、新バージョンリリースの10日分ほどの増加が見込めることになる。

この取り組みはまだはじまったばかりであり、今後も改善を継続していくという。たとえば改善案のひとつには、ほかの要素が表示される前にまずダウンロードボタンを表示するようにするといった方法が挙げられている。