ここからはシステムイメージを復元するための操作となります。システムイメージが複数のボリュームを含んでいる場合、パーティション操作に関する操作をうながされますが、不要な場合は<ディスクをフォーマットしてパーティションに再分割する>がグレーアウトしますのでご安心ください。その反面、同項目が有効な場合は必ずチェックを入れておきましょう。

また、デバイスドライバを必要とするストレージデバイスに復元操作を行なう時は、デバイスドライバの導入が必要です<ドライバーのインストール>ボタンをクリックし、画面の指示に従ってストレージデバイス用のデバイスドライバを導入してください。なお<詳細設定>ボタンをクリックしますと、復元時の操作に関する設定が可能です。<復元が完了したらこのコンピューターを自動的に再起動する>は文字どおりの動作となりますので、チェックが入った状態のままにしておきましょう。<ディスクエラー情報を自動的に確認し、更新する>は、復元操作の前にチェックディスクを実行するオプションですが、事前に手動で行なう場合は不要となります。こちらは必要に応じてお選びください(図35~36)。

図35 システムイメージファイルに複数のパーティション情報が保存されている場合、ここでパーティション操作が可能になります。グレーアウトしている場合はそのままにしておきましょう。通常はこのまま<次へ>ボタンをクリックします

図36 <詳細設定>ボタンをクリックしますと、復元時の動作を変更できますが、いずれもチェックオンされた状態で使用した方が安全性も高まります

後は画面の指示に従って進めれば、復元操作が始まります。先の詳細設定を変更しなければ、操作完了後は自動的にコンピュータが再起動しますので、そのまま席を外しても問題ないでしょう(図37~38)。

図37 以上で復元操作に関する設定を終えましたので<完了>ボタンをクリックしてください。最後に確認をうながすダイアログが表示されますので、<はい>ボタンをクリックして先に進みましょう

図38 これで復元操作が始まります。完了までしばらく時間がかかりますが、復元操作を終えると自動的にコンピュータが再起動しますので、席を外しても構いません

ここで気になるのが<復元の停止>ボタン。文字どおり復元操作を中断するというものですが、特別な理由がない限り操作しないでください。システムイメージは文字どおり、HDD上のボリュームを単一のファイルとしてイメージ化したファイルであり、復元操作は同ファイルをボリュームに対して書き出しています。この操作を中断しますと、ボリューム全体の整合性が破壊されていまい、既存の環境が破壊されてしまうことも。今回筆者が確認したところ、Windows 7のBOOTMGRを呼び出せなくなり、同OSの起動ができなくなりました(図39~40)。

図39 進捗状況を示すダイアログにある<復元の停止>ボタンをクリックしますと、確認をうながすダイアログが起動します

図40 <はい>ボタンをクリックしますと、復元操作が中断しますので、そのまま<閉じる>ボタンをクリックしてください

次のダイアログにある<OK>ボタンをクリックするとコンピュータが再起動しますが、かなりの確率でOSが起動しなくなります

正しく復元操作を終え、コンピュータ再起動後にWindows 7へログオンしますと、最初にうながされたバックアップデータの復元をうながされます。あらかじめバックアップを実行していた方は<ファイルの復元>ボタンで復元操作を行ない、バックアップを作成していない方は<キャンセル>ボタンをクリックしてください。これで復元操作は完了となります(図41)。

図41 復元操作が完了するとコンピュータが再起動し、Windows 7が起動します。同OSにログオンしますと、ファイルの復元をうながされますので、必要に応じてボタンをクリックしてください

阿久津良和(Cactus)