Opera Softwareは23日(ノルウェー時間)、iPhone用「Opera Mini」をAppleのApp Storeに登録申請した。

Opera MiniはJava ME上で動作するように設計されたモバイルWebブラウザだ。ブラウザでHTMLをレンダリング処理せず、専用サーバで携帯機器向けに圧縮されたWebページのデータを受信して表示する。そのため低速な通信環境でも安定して動作し、またデータ使用量を抑えられる。「iPhoneのローミング料金を体験したことがあれば、"最小限で、より多く"を提供するOpera Miniの機能を楽しめるだろう」(Opera)。同社は今年2月にMobile World CongressでiPhone用Opera Miniのプレビューを披露したが、その際には「(モバイル版)Safariの最大6倍」(同)というブラウジング速度が高く評価されたという。

iPhone用Opera Miniについては2008年に米New York Timesが、OperaのApp Storeへの登録申請をAppleが拒否したと報じて大きな話題になった。ただし、そうした報道に対してOperaがコメントしなかったため、当時同社が実際に申請していたかは不明のままだ。今回はOperaがApp Store申請を公式発表しており、「Safariより最大6倍高速」を謳うOpera MiniをAppleが受け入れるかが注目される。