公・民・学が連携した街づくり組織「柏の葉アーバンデザインセンター」は3月17日、東京電力と協働し、千葉県柏市・柏の葉地域で公衆電源ステーション「espot」を設置して自宅外でも手軽に電気利用を可能とする公衆電源サービスの社会実験を、3月20日から8月29日まで実施すると発表した。

柏の葉地域では千葉県、柏市、東京大学、千葉大学が策定した「柏の葉国際キャンパスタウン構想」に基づき、公・民・学が連携した次世代環境都市づくりが進められている。これまで、電気自動車やセグウェイなど環境に優しい次世代交通システム、LED光源で無農薬野菜を栽培する植物工場の社会実験などを市民参加型で実施してきた。

今回の実験では、500名の一般利用者を体験モニターとして募集する(モニターは先着で、柏の葉アーバンデザインセンターで受付)。モニターは専用の非接触ICカードを用いてespotの認証を受け、電源を利用する。同実験で使用する電力はすべて、自然エネルギーによってまかなわれるグリーン電力だ。

同組織では、グリーン電力はこれまで企業間取引が一般的だったが、公衆電源サービスを通じて個人でも気軽に利用できる仕組みとすることで、環境配慮型電力の地域普及を促進させるとしている。

「espot」におけるグリーン電力を利用した公衆電源の仕組み

電源が設置されるのは柏の葉アーバンデザインセンターのほか、千葉県立柏の葉公園 「公園センター」、ららぽーと柏の葉1階 「エントランス(千葉大学方面)」、ららぽーと柏の葉3階「フードコート(コミュニティダイニング)」の4ヵ所。

柏の葉アーバンデザインセンターに設置された「espot」