iPhoneとTwitter - 今、もっとも旬と言える2つのITコミュニケーションツールをビジネスシーンで有効活用するノウハウが詰まった書籍『iPhoneとツイッターで会社は儲かる (マイコミ新書)』(山本敏行 著)が毎日コミュニケーションズから2月に発売され、好評を博している。

ご存じの通り、iPhoneもTwitterも(少なくとも日本では)個人ユースが大半を占めている。ビジネスに活用している企業となると、そう多くはないのが現状だ。だが、一方でこれら2つをうまく仕事に採り入れ、マーケティングツールとして、あるいは業務改善ツールとして使いこなしている企業も確実に増え始めている。小誌でも

といった記事でビジネスにおける使用例を紹介してきたが、今後、こういった事例はますます増えていくことは間違いない。

本書の著者である山本敏行氏は、これら2つのツールが大流行することをいち早く直感し、同氏が経営する企業 EC studioにおいて全社導入を果たした。本書にはその経緯を含め、iPhoneとTwitterによりビジネスがどう変わっていくかが詳細に綴られている。また、本書の最後にはグーグル 代表取締役社長 辻野晃一郎氏のインタビューも掲載されており、クラウドコンピューティング時代を支えるメイン企業のひとつであるGoogleとiPhone/Twitterの関わりを掘り下げる試みがなされている。

中小企業にこそ、iPhone/Twitterを使ってほしい - 山本氏は全編を通じてこうメッセージを発信している。不況の底がいまだ見えない現在にあって、実は中小企業こそ、柔軟にこういったデジタルツールを採用することで、"儲かる体質"に変わることができるという。新しいビジネスのかたちを模索している企業の関係者に勧めたい一冊だ。