アクティブなユーザーの状況を見る限り、北米でのMac OS Xのシェアは10%を突破していることがわかった。では、他国の状況はどうだろうか。Quantcastでは地域別のOSシェア分布状況も紹介している。まず北米に次いで高いのがオセアニア地域で、Windowsの89.3%に対して、OS Xは8.6%となっている。次が欧州で、Windowsの93.5%に対し、OS Xが4.7%となっている。その他の地域についてはアジアでOS Xのシェアが2.5%となっているものの、全体にみてシェアの大部分はWindowsで占められている。

地域別のOSシェア分布状況。米Quantcast「OS Share Around the World」より

Quantcastは国別で中国とインドの集計も出しており、中国はWindowsが94.7%にOS Xが1.9%、インドはWindowsが97.2%にOS Xが1.2%となっている。アジア地域のOS Xのシェアの高さは日本に牽引されている可能性があり、途上国ほどWindowsが強いという現状が浮かび上がってくる。Appleは先の株主総会で中国市場で今後2年以内に新規のApple Retail Storeを25店オープンする計画を表明しているが、シェアが低いということはイコールでビジネスチャンスの存在を意味しており、今後注力すべき市場が途上国にあることを示している。

中国のOSシェア分布

インドのOSシェア分布。いずれも米Quantcast「OS Share Around the World」より