本稿は「レッツ! Windows 7」と題して、Windows 7の便利な機能を中心に、初心者が判断に悩む設定や、気付きにくい場所に設けられた設定を解説していきます。Windows 7から初めてコンピュータに触る方はもちろん、Windows XP/Vistaからアップグレードした方も是非ご覧ください。今回は、深夜の自動アップデート実行タイミングの変更、拡張子関連のカスタマイズをお送りします。また、読者からの質問をお待ちしておりますので、本稿末尾にあるリンクから投稿をお願い致します。

レッツ! Windows 7 - デスクトップ編(1)
レッツ! Windows 7 - デスクトップ編(2)
レッツ! Windows 7 - デスクトップ編(3)
レッツ! Windows 7 - 電源管理編(1)
レッツ! Windows 7 - 電源管理編(2)
レッツ! Windows 7 - 電源管理編(3)
レッツ! Windows 7 - ユーザーインタフェース編(1)
レッツ! Windows 7 - ユーザーインタフェース編(2)
レッツ! Windows 7 - Windows Update編(1)
レッツ! Windows 7 - ユーザーインタフェース編(3)
レッツ! Windows 7 - ユーザーインタフェース編(4)
レッツ! Windows 7 - デバイス編(1)
レッツ! Windows 7 - ホームグループ編(1)
レッツ! Windows 7 - ユーザーインタフェース編(5)
レッツ! Windows 7 - Windows XP Mode編(1)
レッツ! Windows 7 - Windows XP Mode編(2)
レッツ! Windows 7 - Windows XP Mode編(3)
レッツ! Windows 7 - Windows Media Player 12編(1)
レッツ! Windows 7 - Windows Media Player 12編(2)
レッツ! Windows 7 - ユーザーインタフェース編(6)
レッツ! Windows 7 - ユーザーインタフェース編(7)
レッツ! Windows 7 - システムメンテナンス編(1)

深夜の自動アップデート実行タイミングを変更する

夜半コンピュータをスリープ状態にしていますと、突如コンピュータが起動することがあります。コンピュータの設置した部屋で就寝している方は、何が起きたのか、と驚いてしまうことでしょう。以前の記事でも述べたようにスリープから復帰するデバイスにLANなどが含まれている場合、特定のパケットを受信した際に起動することもあります。しかし、これらの設定を終えても起動してしまう場合は、いくつかの自動実行設定を見直しましょう。

最初はWindows Update。Windows 7の初期設定では、午前3時に更新プログラムの自動検出を行ない、設定によってダウンロードやインストールを行なうようになっていますが、コンピュータをシャットダウンしている状態では、次回コンピュータを起動し、ネットワーク接続が確立されてから更新プログラムの検出が行なわれます。一方でコンピュータがスリープ状態の場合は、同状態を解除して自動更新が行なわれるため、夜半に突如コンピュータが起動する原因の一因となるのです(図01~02)。

図01 実行時にコンピュータの電源が切れている場合、次回起動時に検出が行なわれます

図02 実行時にコンピュータがスリープ状態の場合、同状態を解除して自動更新に関する処理が行なわれます

一見すると不親切な仕様に見えますが、本来Microsoftは、大多数がスリープモードを使用し、コンピュータを使わないであろう時間帯に設定することで、ユーザーの取捨選択を必要としない自動更新を実現するつもりなのでしょう。なお、自動更新機能が本格的導入されたWindows XPでも、既定値の実行時間は午前3時でした(図03)

図03 Windows XPの自動更新ダイアログでも、自動更新の実行タイミングは午前3時でした

しかし実際には前述のように、不意のスリープ状態からの復帰という、見方を変えると不具合とも言える現象に見舞われることに。そこでWindows Updateの実行時刻を、コンピュータを使用しているであろう時刻に変更しましょう。ただし、更新プログラムの内容によっては、Windows 7の再起動を必要とするものもあります。その際は、実行時刻をコンピュータ稼働中の時間に変更してから、ドロップダウンリストから<更新プログラムを確認するが、ダウンロードとインストールを行なうかどうかは選択する>を選択し、手動で更新プログラムを導入してください(図04~06)。

図04 Windows Update実行タイミングを変更するには、コントロールパネルから「Windows Update」を起動し、ナビゲーションウィンドウにある<設定の変更>をクリックします

図05 表示されたウィンドウにある「時刻」のドロップダウンリストから、お好みの時刻を選択した後、<OK>ボタンをクリックしてください

図06 コンピュータの再起動を避ける場合は、ドロップダウンリストから<更新プログラムを確認するが、ダウンロードとインストールを行うかどうかは選択する>を選択して<OK>ボタンをクリック。更新プログラムの導入は手動で行なってください

もう1つのチェックポイントが、Windows Media Centerの自動アップデート機能。Windows Media Centerを備える、Windows 7 Home Premium以上の上位エディションでは、一度でも同アプリケーションを起動しますと、mcupdate.exeが毎日一回起動し、同アプリケーションの更新、およびストア情報の更新を行なうようになります。実行タイミングは一定ではなく、筆者が調べた限りでは、初回実行の約18時間後に設定されていました(図07~08)。

図07 <スタート>メニューを開き、<コンピューター>を右クリックすると表示されるコンテキストメニューから<管理>をクリックします

図08 「コンピューターの管理」が起動したら、コンソールツリーから、<システムツール>→<タスクスケジューラ>→<タスクスケジューラライブラリ>→<Microsoft>→<Windows>→<Media Center>と展開し、メインウィンドウで「mcupdate_scheduled」をクリックします

このmcupdate.exeを定期的に実行するタスク「mcupdate_scheduled」が曲者で、自動アップデートが夜半に設定された場合、Windows Updateと同じく、突如深夜にスリープ状態が解除されてしまうことも。そこで、該当タスクのトリガータイミングを確認し、実行時間を変更しましょう。筆者はWindows Updateが実行される15分後に変更していますが、コンピュータの使用スタイルに合わせて時刻をお選びください。また、Windows Media Centerの自動アップデート機能自体を無効にする場合は、「トリガーの編集」ダイアログにある<有効>のチェックを外しましょう(図09~11)。

図09 「mcupdate_scheduled」をダブルクリックし、<トリガー>タブにあるトリガー条件を選択して<編集>ボタンをクリックします

図10 ダイアログが起動したら「開始」の時刻を、コンピュータの稼働時間に変更して<OK>ボタンをクリックします

図11 タスクのプロパティダイアログに戻り、時刻が正しく設定されたら、<OK>ボタンをクリックしてダイアログを閉じます