米Intelは8日(現地時間)、Tukwilaの開発コードネームで知られていた基幹業務システム向けプロセッサ「Itanium 9300」シリーズを正式発表した。前世代製品と比べ2倍以上というパフォーマンス向上や、次世代Xeon MP(Nehalem EX)とのプラットフォーム共通化などが特徴。

ラインナップは、クアッドコア製品が1.73GHz動作の「Itanium 9350」、1.6GHz動作の「Itanium 9340」、1.46GHz動作の「Itanium 9330」、1.33GHz動作の「Itanium 9320」の4モデル。デュアルコア製品が1.6GHz動作の「Itanium 9310」の1モデル。各モデルの主な仕様および国内価格(1,000個ロット時単価)は以下の表の通り。

モデル クロック L3 QPI TDP コア数 Turbo Boost Hyper-Threading 価格
9350 1.73GHz 24MB 4.8GT/s 185W 4 354,380円
9340 1.6GHz 20MB 4.8GT/s 185W 4 190,120円
9330 1.46GHz 20MB 4.8GT/s 155W 4 190,120円
9320 1.33GHz 16MB 4.8GT/s 155W 4 149,030円
9310 1.6GHz 10MB 4.8GT/s 130W 2 × 87,350円

前世代製品(Itanium 9100シリーズ)に比べ、最大で2倍となる4つのプロセッサコアを搭載しており、Hyper-Threading技術により最大8つのスレッドをあつかえる。対応チップセットはIntel 7500チップセットで、QuickPath Interconnect(QPI)の採用や、DDR3メモリへの対応などで、Nehalem EXの開発コードネームで知られる次世代Xeon MPとのプラットフォーム共通化を可能としている。

なお、次世代のItanium(開発コードネーム"Poulson")では、コアアーキテクチャ、インストラクションおよびHyper-Threadingの強化、新しい信頼性機能などが追加される。現在開発段階にあるPoulsonは、今回発表されたItanium 9300シリーズを搭載したシステムやソフトウェアと、ソケットおよびバイナリ互換が維持できるように設計されているとのこと。