HDEは12月11日、メール誤送信対策ソフトウェア「HDE Secure Mail FINAL」を来年2月15日より提供開始することを発表した。

同製品はゲートウェイサーバとして、送信メールの一時保留、メールの誤送信、添付ファイルのZIPによる暗号化、添付ファイルのWeb経由によるダウンロードといった機能を提供し、情報漏洩を防ぐ。

同製品を導入した環境では、送信者がメールを送信すると同製品からメールを保留したという通知メールが届くので、送信者をそこに記載されているURLからメールの内容を確認する。そこでは、メールの送信方法(通常のメールソフトによる形式またはURLによるダウンロード形式)、添付ファイルの送信方法(ZIPによる暗号化またはWeb経由によるダウンロード)を選択できるほか、内容に問題があれば削除できる。

送信者に送られる確認画面。ここで、添付ファイルの送信方法の指定、削除が行える

また同製品は、Web経由でのファイル転送の仕組みを備えている。送信者がWebブラウザからファイルをアップロードすると、受信者にはURLとログインパスワードが送られる。パスワードは標準ではワンタイムパスワードが用いられるが、送信時に固定パスワードを指定することも可能。

オンラインの無料ファイル転送サービスと異なり、同製品では自社内のサーバにファイルが保管されるため、自社のセキュリティポリシーに沿って運用することができる。

同社は送信メールのセキュリティ対策製品として、メール監査・保存機能を備える「HDE Mail Filer」、電子署名・暗号化・ファイルZIP化・Webダウンロード機能を備える「HDE Secure Mailシリーズ」、一時保留・送信取り消し機能を備える「HDE Mail Cop」を提供しているが、同製品はこれらの機能を統合したものだ。

同製品の価格は上記3製品と同じで、100ユーザー105万円(税抜)からとなっている。また、標準価格の15%で年間サポートの提供が受けられる。