Adamo XPSの薄さは、その独特なデザインによって成り立っているといっても過言ではない。一般のノートPCとは明らかに違い、天板側とキーボード側との大きさが異なる。そのため閉じた際には、天板側にキーボードが内包される形になる。これが薄さの秘密なのだ。

また使用するために開いた際は、キーボード側が浮いた状態になり、傾斜がつく。一見不安定なように見えるが、しっかりとした作りとなっているためぐらつきなどはない。このような構造となっているため、PCを開く際には変わったギミックが搭載されている。

開くとキーボード側は傾斜がつく。角度があるのでキーボードが打ちづらそうに見えるが、実際使う分にはそれほど違和感は感じない

180度近く開きそうに見えるが、構造上一定の角度でヒンジ部分により固定されてしまう

天板側にタッチセンサーが搭載され、指でスライドタッチすることで自動的に開閉する。キーボードはキーが独立しているアイソレーションタイプになっており、キーストローク意外と深く、しっかりとタイプできるのも特徴だ。

キャパシティブ(静電容量方式)ラッチを採用しており、写真にある溝の部分を指でスライドタッチすると手前のLED部分が光り、液晶とキーボードが分離するように開く

液晶部分を上げて開くというよりは、一度キーボード部分を下に落としてから開くといったニュアンスになる

液晶側にツメのようなものがあり、これがキーボード側の穴に入っておりロックされている。スライドタッチを行なうとこのツメのロックが外れ、開けるようになる仕組みだ

動画 - 「Adamo XPSデモ」
天板前部にある溝の部分を指でスライドタッチすると、LED部分が光り、液晶とキーボードが分離するように開く(指をスライドさせないと開かない)。なお、この動画は開く様子がわかりやすいように手に持って撮影しているが、意図しない事故を招く危険性があるため、真似しないように注意してほしい

アイソレーションタイプのキーボードで、キー部分には金属が使われている

キーは若干浮いたように見えるが、これによって、しっかりとしたストローク感が得られている。タッチパッド下にあるクリックボタンについてもストロークが深い

本体左側にはUSB2.0 端子とDisplayPortを用意

本体右側は、ヘッドフォン出力端子、USB 2.0端子、電源コネクタが並ぶ

本体正面は、動作状態と本体の開閉状態を示すLEDしかない

バッテリはリチウムポリマーを採用することで薄型に成型している

底面部分には円形のスリットが設けられており、中にはファンが見えている

液晶側上部の丸い部分は200万画素のWebカメラが搭載されている。左右の小さなふたつの点は内蔵マイク

Adamo XPSが収納されている化粧箱も凝っており、上部にPCが収納され、アクセサリ類は引き出しのようなボックスに収納されている