電気通信事業者協会(TCA)は7日、11月末日時点での携帯電話・PHSの契約数をとりまとめて発表した。新規契約から解約を差し引いた純増数では、ソフトバンクが4カ月連続で首位。次いで、イー・モバイル、KDDIとなっており、先月3位であったNTTドコモは4位に後退した。

ソフトバンクは8万7,500増で、累計契約数は2,150万1,900契約。同社では先月、「ケータイWi-Fi」対応の新機種を発売。12月4日からは、iPhone 3GS 16GBの実質負担額0円に値下げする「iPhone for everybodyキャンペーン」を実施する。

2位のイー・モバイルは7万500増で、累計契約数は204万8,200契約となった。イー・モバイルではサービスエリアの順次拡大を進めており、2010年3月末までに東名阪地下鉄エリア化完了を目指す。

3位のKDDIは6万9,200増で、累計契約数は3,132万9,400契約。同社では、先月からau携帯電話でのEメールが無料で利用できる新料金「ガンガンメール」の提供を開始。秋冬モデルの販売も開始している。4位のNTTドコモは5万5,600増で、累計契約数は5,529万7,200契約。先月より、秋冬モデルの新機種を順次発表・発売しており、新規契約拡大を図りたいところ。

携帯電話全体の累計では28万2,800契約増の1億1,017万6,700契約だった。なお、ドコモの2in1契約は1,700減で累計43万1,300契約、ソフトバンクのダブルナンバーは1,300増で計3万2,700契約となった。

グループ 純増数 累計
NTTドコモ 55,600 55,297,200
KDDI(au) 69,200 31,329,400
ソフトバンクモバイル 87,500 21,501,900
イー・モバイル 70,500 2,048,200
携帯電話総計 282,800 110,176,700

NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクモバイル、イー・モバイルの純増数には、プリペイド契約および通信モジュールサービス(イー・モバイルを除く)についての純増(減)が以下の通り含まれる。

グループ 純増数のうち
プリペイド契約 通信モジュール
NTTドコモ -100 5,100
KDDI(au) -6,400 13,200
ソフトバンクモバイル -10,100 48,600
イー・モバイル 2,300 -

PHSではウィルコムが3万8,400減で、PHS全体では434万9,900契約。同社では、家族や友人を紹介すると最大で1万円のQUOカードが貰えるキャンペーンを1月末日まで実施しており、ユーザーの転出に歯止めをかけたいところ。

グループ 純増数 累計
ウィルコム -38,400 4,349,900
PHS総計 -38,400 4,349,900

なお、前々回、初めて契約数を公表したUQコミュニケーションズは四半期ごとに契約数を公表するため、今月の発表はなかった。