ムービー系コンテンツに対する性能の高さはすでに述べたが、それらを立証すべく実際にベンチマークソフトを使ってテストしてみた。結論からいえば、「このノートPCがあればどんな用途にも使える」といったところ。テストには、Futuremarkのベンチマーク「PC Mark Vantage」と「3D Mark 06」を使用した。詳細な数値については以下を見てもらいたいが、PCMarkのスコアがノートPCでありながら5785を叩き出すという驚きの結果となった。また3Dの性能に関しても、RADEON HD4670のパフォーマンスが反映され、かなりの好結果となった。CPUの違いなどもあり単純には比較できないが、ATI Mobillity Radeon HD 4570を搭載した「Dell Studio 15」の「3DMark06」のベンチマーク結果が4255だったことを考えると、約1.5倍近く高い性能だ。

■PCMark Vantage
Score Memories Score TV and Movies Score Gaming Score
5785 4003 4017 5272
Music Score Communication Score Productivity Score HDD Score
5890 4250 4900 3726
■3DMark06
3DMark SM2.0 Score HDR/SM3.0 Score CPU Score
7120 2537 3117 2973

これだけの性能を発揮するPCであれば、PCゲームも快適にプレイできるはずだが、そこはまたまた恒例のオンラインRPG「ファイナルファンタジーXI」のベンチマークソフト「Vana'diel Bench 3」を使ってテストしてみた。その結果Highモードで6630、Lowモードでは9068とプレイには十分すぎる性能であることがわかった。そしてLowモードでループ動作させて、バッテリテストも行なってみたところ、約1時間37分という結果に。16インチという大画面液晶を搭載しているPCとしては、かなり健闘した結果ではないだろうか。

■Vana'diel Bench 3
High Low
6630 9068

性能評価ということであれば、「Windows Vista」や「Windows 7」には、「Windows エクスペリエンス インデックス」と名付けられたパフォーマンスの指標を表す情報ツールが搭載されている。このツールによれば、本製品はメモリが5.5と一番低い性能と評価されている。この数値は1.0から7.9までの数値でPCの性能を評価するもので、5.5は決して性能的に悪い数値ではない。最近リリースされたノートPCでも、1.0に近いものも存在することを考えれば、十分すぎるスペックだ。また「グラフィックス」「ゲーム用グラフィックス」ともに6.9となっており、描画機能に関して不安材料はないことを示している。

■Windows エクスペリエンス インデックスの基本スコア
コンポーネント 評価についての詳細 サブスコア 基本スコア
プロセッサ 1秒あたりの計算 6.9 5.5
(一番低いサブスコア)
メモリ(RAM) 1秒あたりのメモリ操作 5.5
グラフィックス Windows Aeroのデスクトップパフォーマンス 6.7
ゲーム用グラフィックス 3D ビジネスおよびゲームグラフィックス パフォーマンス 6.7
プライマリ HDD ディスクのデータ転送速度 5.9