米Microsoftが6月に開始した検索サービス「Bing」で、早くも大規模なアップデートが行われる。同社は11日(米国時間)にユーザーインターフェイスの改善、一部検索でのWolfram|Alpha統合などの米国ロールアウトを発表した。さらに今後数日をかけて新機能を披露していくという。

Bingの正式開始以来、Microsoftはビジュアル検索やTwitter検索などの先進的なベータ機能を送り出す一方で、一般の検索ユーザーの声を収集し続けてきた。今回のアップデートは、そうした検索ユーザーからのフィードバックや、ユーザー統計から明らかになった利用トレンドに応えるものだ。

Bing製品マネージャーのHenry Hall氏によると、今日の検索ユーザーは情報や答えへのすばやいアクセスを求めている。検索エンジンが検索クエリの意図を理解し、ユーザーが求めている情報へ導いてくれると期待している。それゆえに見分けにくい結果表示、いくつものWebページにアクセスしないと必要なページにたどり着けない検索プロセスに大きな不満を抱いている。

最新のBingでは、ユーザーの作業に応じられるようにユーザーインターフェイスや検索プロセスが改善された。旅行のためのリサーチを例に説明しよう。Bingのホーム画面は従来と同じデザインだが、メニューの「Travel」の上にカーソルを合わせると「Search Flights」「Find Hotels」などへのリンクがリストされたウインドウがポップアップする。そこからワンクリックで作業目的を絞り込んだトラベル検索に移動できる。

ホーム画面から「トラベル」→「ホテル探し」など、検索の目的をすばやく絞り込める

「flights」など旅行に関する検索では、インタラクティブにBing Travelを利用できるInstant Answerを結果の一部に表示する。また都市名を含む検索では、ローカルのアトラクション、地域情報、地元メディアのWebサイトなどにワンクリックでアクセスできる都市を拡大。ほかにも旅行者から要望の多かった高画質画像を含む都市のスライドショーへのアクセスを追加した。さらにコンサートや劇といった各種イベントを、カテゴリ、日付、会場までの距離など様々な方法で絞り込める「Events」を用意するなど、最新のBingでは旅行に必要なリサーチを数クリックの範囲で完了できる。

目的地や日付などを入力して、検索結果内からBing Travelを利用できるInstant Answer

主要都市の画像スライドショー

都市名を含む検索に対して「イベント」検索を用意

ユーザーが結果リストから必要なWebサイトを効率的に取捨選択できるようにプレビュー機能を強化した。要約やコンタクト、主なリンクが従来よりも分かりやすく整理され、またWebページのサムネイルが表示される。

Bing内から、検索結果のWebページの内容を把握できるプレビュー機能

Bingの結果にWolfram|Alpha

リサーチツールとしてBingを強化するために、Microsoftはナレッジエンジン開発で注目されているWolfram|Alphaと提携した。食物、ヘルス、高等数学などの検索で、Bingから直接Wolfram|Alphaを利用できる。たとえば「BMI」と検索すると、結果にWolfram|AlphaのBMIアプリが表示され、身長と体重を入力するだけで、結果画面から直接BMI判定を受けられる。これはWolfram|Alphaが10月15日(米国時間)に発表したWolfram|Alpha Webservice APIを利用している。

「BMI Calculator」と検索すると、Wolfram|AlphaのBMI計算が結果に

Wolfram|AlphaによるBMI判定結果