さらに、「毎年、デペロッパーと叫んでいるが、なぜ開発者が大事だと考えるのか」、また「日本ではソフト開発者の地位が軽視されている風潮があるが、どうモチベーションや地位を高めるか」との質問に対しては、「このコメントは、秘密なので言いふらさないで欲しい」とジョークをいいながら、「IT産業においてイノベーションを起こしているのは誰か、情報技術において価値を創造しているのは誰か。それはデベロッパーである。デベロッパーには敬意を表する」とした。「一般社会においては、ソフト開発者が本当の意味で何をしているのかが理解されていない。マイクロソフトに入社して10年を経過し、親を招待して、マイクロソフト本社を見てもらった時にこんなことを言われた。単純なディスク1枚を作るのに、なぜこんなに多くの建物に、大勢のソフト開発者がいるのかと。ソフトは有形のものではなく、物理的なものとしては見ることができないが、人々を喜ばせ、感心させるものである。それがより良いインタフェースで提供されれれば、評価が高くなり、理解を得られる。先進国ではソフト開発の道を歩む若い人材が減っている。ソフト開発者とはどんな仕事かということを、先進国において理解を深め、価値のある仕事として浸透させることで、IT産業を盛り上げたい」と語った。
日本のIT産業の強みはどこにあるか
「日本のIT産業の強みはどこにあるか」との質問に対しては、「ハード、オートモーティブ、モビリティ、デバイスなどの分野で日本は先行している」などとしながらも、「日本のPC産業は、年間1,400万台の市場規模であり、それに対して米国は5,500万台の年間出荷台数がある。人口の差は2.5倍であるのに対して、PCは4倍の差がある。また、10年前と比べても日本のPC市場はそれほど拡大はしていない。高齢者や家庭などにもっと導入していく必要があるほか、教育、医療分野への導入、日本の企業の成長を促すためにも企業導入を促進する必要がある」と提言した。
さらに、最近のマイクロソフトの製品や技術で気に入っているものとしては、Windows 7を挙げたほか、SharePointが大変気に入っているなどとした。
最後にバルマーCEOは、「経済環境もこのままではない。前向きに進もう!」と呼びかけた。約1時間のセッションを通じて、同氏のエネルギーがデペロッパーにも強く伝わったようだ。