米Microsoft スティーブ・バルマーCEO

マイクロソフトは5日、東京・六本木の六本木アカデミーヒルズ49タワーホールにてMicrosoft Developer Forum 2009を開催。来日中の米Microsoft スティーブ・バルマーCEOが講演を行った。

会場には、200人以上の開発者が集まり、バルマーCEOの発言に耳を傾けた。バルマーCEOは、講演の冒頭、「コンピュータの歴史は60年に達するが、ITのマジックがいま頂点に達しているのかどうか。5年、10年、15年先を見た場合、これから期待できるイノベーションはさらに大きいものとなり、クラウドのためのソフト、PCのためのソフト、携帯電話のためのソフトへと広がりを見せる」と前置きし、「ソフト開発者は、25年前にはPCのためにソフトを書き、20年前にはクライアント/サーバーのために、10年前にはインターネットのために、5年前にはWeb 2.0のために、それぞれソフトを書いた。だが、今後は、SaaSやクラウドのためにソフトを書くことになる。大きな変化は、3スクリーン+クラウド(PC、携帯電話、TVという3つのスクリーンおよび1つのクラウド)という環境が重要になるということであり、ビジネスアプリケーションの開発者も、ゲームの開発者も、ここに向けて能力を発揮していただきたい。マイクロソフトは、この分野に向けてツールを提供していく。マイクロソフトの使命は、包括的なプラットフォームを開発し、様々なシナリオにも対応できる環境を実現すること。開発者の革新的なアイデアを実現するための支援を行いたい」などとした。

かつてソフトウェアディベロッパーは主にPCを対象としていたが、現在はさまざまな分野に広がっている

プラットフォームとしては、3スクリーン+クラウド(PC、携帯電話、TVという3つのスクリーンおよび1つのクラウド)という環境が重要に。ユーザーインタフェースでは、携帯電話では"タッチ"、PCではGUIに加え、ビデオ認識、自然言語、ジェスチャ、音声などナチュラルユーザーインタフェースへの移行を意識

マイクロソフトは、3スクリーン+クラウドという流れに向けて、"ランタイム"やツールとして、Windows、IE、Silverlight、Office、Windows Azure、SQL Server、SharePoint Server、SharePoint Servicesを提供

ランタイムとしても幅広く普及している

「ぜひWindows上でソフトを開発してほしい」と呼びかけた

また、バルマーCEOは、「ぜひWindows上でソフトを開発してほしい」と呼びかけ、「Windowsはこれからも大丈夫なのかという質問を受けるが、世界で最も多く使われているプラットフォームがWindowsであり、数多くのメーカーからアプリケーションやデバイスが出ている。バックボーンとして、これからも成長を続けていくことは確実で、このプラットフォームの上に多くの人に集まっていただき、スキルを活用してもらいたい」と語った。

日本で開催されるDeveloper ForumにバルマーCEOが参加するのは、これで3回目だが、毎回「Developer、Developer、Developer」と叫ぶのが恒例。今回も同じような光景が見られた。