Interconnect solutions based on low-cost silicon photonics will be ubiquitous(Photo04)

Photo04: Remote Optical Memoryは(筆者の記憶が正しければ)初公開。ただ難易度は左から右に移るほど上がる(Terabit Networkingが多分一番難易度が高い)と思われる。

2つ目はこちらである。以前からIntelはSilicon Opticsと称し、CMOSプロセス上でOptical Connectionに必要なコンポーネントを開発してきていたが、いよいよ「向う10年」と期限を切る形で、具体的にこれを応用した製品の開発に入りつつあることを示唆した。

今回紹介されたものは、IDFの中でもちょっとだけ紹介されたLight Peak、CPU-Memory間をつなぐRemote Optical Memory、それと(以前Terascale Computingの紹介の際にも出てきた)システム間Interconnectを担うTerabit Networkingである。

LightPeakは、複数のInterconnectの代替となるものだが、これが独自で新しいInterconnectになるわけではなく、言ってみればMedia Bridge的な役割を果たす。Light PeakそのものはたんなるTransportでしかなく、「新しいI/O Protocolはインプリメントしない」(同氏)としており、最初のインプリメントではLight Peak Routerと呼ばれるブリッジが入り、これがUSBやSATA、Displayなどの信号とLightPeakの信号を変換するかたちになる。要するにLight Peakのケーブルの両端にこのRouterが入り、Light PeakはTransparencyに動作する(SATAやUSBなどからはLight Peakの存在を確認できない)様になるらしい。

Remote Optical Memoryは、名前の通りCPUとMemoryの間を光化するというものだ。これは配線を単純化するとか高速化する以上に、Memoryを離れた位置に配する自由度を提供できる、というメリットがあると説明した。氏はノートPCを例にとり「昨今のノートはメモリはCPUのそばに配されるが、これはMemoryがCPUの発熱の影響を受けやすい。そこでRemote Optical Memoryを使い、MemoryをCPUから離れた場所に配することで発熱の分散をすることが可能になるとした。

そしてTerabit Networking、システム間接続である。特にクラスタなどの構築、あるいは大規模のWebサービスの実現などでは、高速のインターコネクトが求められている。ここに向けて、複数のチャネルを束ねる形でTbitクラスのInterconnectを実現しよう、という話である。これは、以前IntelがTerascale Computingを紹介した時と同じ話であった。