秋葉原のPCパーツショップに新風が吹く。アウトレット・中古で名を馳せたGENOが満を持して新品パーツ専門ショップ「GENO工房」を開店させた。場所は中央通りから1本入ったパーツショップ激戦区。老舗ショップがひしめく一画に開店させたことからも、GENOのホンキ度が伺える。今回は、このGENO工房を訪問した。

ドスパラが入っているビルの3階。パーツショップ激戦区に「GENO工房」がオープン (アクセスマップはこちら)

広く明るく、落ち着いてパーツを選べる新感覚のパーツショップ

店舗の第一印象は、「広く明るい」。店舗入り口から伸びるコンコースは幅があり、人が3人ほど並んで歩けるほどだ。また、コンコースの陳列棚は高さが低く抑えられており、照明を遮ることがないため、明るいのだ。仕事柄、こういった店舗を巡ることの多い筆者としても新鮮な印象だ。では、こうしたGENO新店のコンセプトについて、店長の長谷川氏にお話を伺ってみた。

店内入り口から。大人3人が余裕ですれ違えるほど広いコンコース。商品棚も低く抑えられており、明るいと感じる店内だ

長谷川氏によると、この広さと明るさは、とくに女性ユーザーを意識したものであるとのことだ。確かに、パソコンを自作する女性は増えてきているという話も耳にするようになった。ただ、女性にとって、パーツショップの居心地というのがどのようなものか、という点に目を付けた店づくりは斬新である。女性でも入りやすく、気持ちよく買い物をしてもうらうために、人が行き交っても肩が触れることがない広い通路をレイアウトしたとのことである。

その他の通路もゆったりと広めにとられている。商品の陳列棚の低さは、店内を明るくするとともに、威圧感を和らげ、商品も手に取りやすい

また、GENO工房では、天井まで在庫や空箱を置くような商品陳列はせず、また、商品パッケージでも、可能な限り"茶箱"を減らしているという。普段から見慣れていると意識しない点だが、確かに茶箱ではない通常パッケージは、その製品に関する詳細な情報も明記されており選びやすい。このほか、店内に大音量の音楽やアナウンスなどを流すことも控えているとのこと。落ち着いて買い物を楽しめるほか、お客さん同士が会話しても、あるいは店員に質問をした時などでも、邪魔にならないようにとの配慮なのだという。

値動きの激しいCPU、メモリ、HDDには、紙POPではなくディスプレイパネルに価格表を表示させるなど、従来の秋葉原のパーツショップには無かった新しいイメージのある店内