PCfanが推奨する特別限定パッケージのマシンが、デルから発売される。ベースとなるのは同社のノートPC「Studio 15」だ。Studio 15といえば、通常"スタンダード"といわれるノートに比べ、ワンランク上の性能を確保しているのが大きな特徴。中でも注目したいのが、パフォーマンスが高い外付けグラフィックスチップを採用している点である。

『Dell「Studio 15」 PCfan Special Package』

一般的にノートPCは、チップセットに統合されたグラフィックス機能を利用していることが多いが、同機はATI Mobility Radeon HD 4570を搭載している。グラフィックス機能が高性能だと、3Dの描画能力が向上するのが最大のメリット。これにより3Dゲームなどがなめらかに表示され、ストレスなくプレイを楽しめる。また最近は、AVCHD規格に対応したハイビジョンビデオカメラが増えた。AVCHDはH.264という、高効率に映像を圧縮するコーデックを利用している。このH.264を再生するにはCPUに非常に負荷がかかり、コマ落ちが生じやすい。だが、同機ではATI Avivo HDの「UVD2」により動画の再生をサポート。H.264動画をなめらかに表示できる。

ATI Mobility Radeon HD 4570を搭載したStudio 15と、Core 2 Duo P8600+内蔵グラフィックス機能を利用したノートPCで、3DMark06のスコアを比較してみた。外付けグラフィックスを搭載するStudio 15が、内蔵グラフィックスを使う比較用マシンの4倍近くのスコアをたたき出した

続いて注目したいのが4GBメモリと64bit OSを採用している点。32bit OSでは、たとえ4GBの大容量メモリを搭載しても、3GBと少ししか認識できない。だが64bit環境なら、4GBのメモリ領域を100%利用可能。最近はデジタル一眼レフカメラが普及し、画像ファイルが高画素化している。こうした高解像度な画像ファイルのフォトレタッチ時などに、広いメモリ領域が利いてくるのだ。PCfan特別限定パッケージではメモリは標準で4GBだが、BTOメニューを使って最大容量となるメモリ8GBをオーダーする手もアリだろう。

そのほかにもデュアルコアCPUとなるCore 2 Duo P8600(2.40GHz)や320GBのHDD、DVDビデオと同じアスペクト比16:9の液晶ディスプレイなど、まったく隙の見当たらない構成といえる。200万画素の高解像度Webカメラを搭載していることも注目したいポイントだ。ゲームやハイビジョン映像、デジカメ画像などマルチメディアをシッカリ楽しめる性能ながら、直販価格84,980円はかなりお得。ウェブ直販が主体のデルならではのハイコストパフォーマンスといえるだろう。

マルチメディアソフトやブラウザ、メールソフト、セキュリティソフト、ヘルプなどを素早く起動できるランチャー「Dell Dock」。デスクトップ画面をスッキリと使えるソフトウェアだ

個性で選べる天板カラー展開

Studio 15の天板には6種類のカラーが用意されている。標準仕様は「トポ・ブラック」だが、無料でそのほかのカラーリングに変更可能。またアーティスティックな「design studio」(3,675円)もある(design studioには数種類のカラーリングが用意されています。詳しくはDellホームページなどでご確認ください)。

トポ・ブラック

インテリジェント・ブルー

クラシック・レッド

プラム・パープル

チェリーピンク

オリーブ・グリーン

design studio