キヤノンITソリューションは、米Voltage Security社のゲートウェイ型電子メール暗号化製品の新バージョン「Voltage SecureMail Gateway V3.7」を9月1日から販売すると発表した。

Voltage SecureMail Gatewayは、電子メールアドレスを公開鍵として使用する新しい暗号方式「IBE(Identity-Based Encryption)」を採用した、ゲートウェイ型の電子メール暗号化製品。

Voltage SecureMail Gatewayによる電子メール暗号化利用例

IBE方式では、大がかりなシステムを使用せずに、添付ファイルだけでなく本文を含めた電子メール全体の暗号化や電子署名が実現できるという。

また、多数の相手と双方向の安全な電子メール通信を可能にするZero Download Messenger(ZDM)が搭載されており、受信者が専用のソフトウェアをインストールすることなく、Webブラウザーを利用して暗号化された電子メールを閲覧できる。また、返信メールは自動的に暗号化されるという。

新バージョンでは、日付、時間ごとのメール処理数、ドメインごとのメール処理数、送信者、受信者ごとのメール処理数など、レポート機能が強化されているほか、受け取った電子メールが正当なものであるか、もしくはフィッシングメールかどうかを見極めることができるアンチフィッシング機能が強化され、社内からゲートウェイ経由で送出される電子メールだけでなく、Zero Download Messenger(ZDM)で暗号化された電子メールにも、アンチフィッシング機能が有効となった。

Voltage SecureMail Gateway V3.7の希望小売価格(税別)は90万円(100ユーザー)からとなっている。