ダイキン工業は5日、2009年度モデルの加湿空気清浄器、空気清浄器、除加湿空気清浄器を発表した。価格はオープン。

放電量のアップでウィルスや菌のの分解速度が向上した「うるおい光クリエール」の2009年度モデル「MCK75K」。ホワイト系/ブラウン系/ピンク系の3色がラインナップされる

除湿も可能な除加湿空気清浄器「クリアフォース」2009年度モデル

空気清浄器は、従来のアレル物質対策に加えて、ウィルス疾患に対する予防というニーズが増えている。なかでも、加湿空気清浄器のもつ加湿機能には、空気の乾燥を防ぐというだけでなく、ウィルスが活性化しにくい湿度に保つという働きもあることから、空気清浄器の市場は、単機能で低価格な製品から、多機能な加湿空気清浄器へと、その中心がシフトしつつある。

同社の空気清浄器は、ウィルスや菌などの除去効果の高い、高速ストリーマ技術の採用を大きな特徴とする。同技術は、プラズマ放電の一種で、強力な酸化分解力を持つ高速電子によって、アレル物質やウィルス、ニオイなどを強力に分解するというもの。ディーゼル粉塵(DEP)、ベンゼン、トルエンといった19種類のアジュバント物質の不活性化にも効果があるという。

2009年度モデルでは、この高速ストリーマの放電量を従来の1.5倍に増強。ウィルスを分解する速度を4倍にアップした。また、同社の加湿空気清浄器では、加湿フィルターが、直接トレーに溜められている水に接しない構造となっており、フィルターにカビや雑菌などが繁殖しにくい構造となっているが、この部分にも高速ストリーマ技術を応用。加湿フィルターと加湿用の水をストリーマ放電によって除菌するようになり、加湿フィルターは10年間、交換不要となっている。

さらに、空気清浄器部分の集塵用のプリーツフィルターも10年間購入不要だ。ただし、これは、1つのフィルターを10年間使用するのではなく、寿命約2年のフィルターが、本体に5枚付属してくるというもので、2年ごとの交換で約10年間使用可能というもの。なお、フィルターは、使用環境によって寿命が違ってくるが、フィルターの状態をチェックして、交換時期が来たことをユーザーに知らせる機能も搭載されている。また、クリアフォースシリーズには、繰り返し使えるスポット脱臭機「洗えるニオイとるーぷ」も付属している。

加湿空気清浄器のMCK75Kと、空気清浄器のMC75Kは、最大風量7.5m3/分で、適用床面積は約28畳。加湿空気清浄器のMCK65Kと、除加湿空気清浄器のMCZ65Kは、最大風量6.5m3/分で、適用床面積は25畳。加湿量は、MCK75Kが600ml/時でMCK65Kが500ml/時、MCZ65Kが650ml/時。

高速ストリーマ+無給水加湿「うるる加湿」を搭載するルームエアコン「うるるとさらら(GRシリーズ)」

同社では、2009年度モデルの空気清浄器に使用されているのと同じ、高速ストリーマ技術を採用するルームエアコン「うるるとさらら(GRシリーズ)」も同時に発表している。同シリーズは、外気から水分を取り込んで室内に放出する無給水加湿「うるる加湿」を搭載する。「温度(冷房+暖房)」「湿度(加湿+除湿)」「空気清浄(室内浄化+換気)」のすべてを、1台でコントロールすることが可能だ。発売は9月11日を予定しており、価格は、冷房能力2.8kW(10畳用)の「S28LTGRS」(単相100V)が39万9,000円で、冷房能力4.0kW(14畳用)の「S40LTGRP」(単相200V)が46万2,000円。

製品名 型名 発売日 推定価格
加湿空気清浄器 うるおい光クリエール MCK75K 9月11日 5万2000円前後
MCK65K 9月11日 4万2000円前後
空気清浄器 光クリエール MC-75K 9月11日 4万2000円前後
除加湿空気清浄器 クリアフォース MCZ65K 9月18日 8万9800円前後