パナソニックは27日、BDレコーダー「DIGA」の新モデル「DMR-BW970」「DMR-BW870」「DMR-BW770」「DMR-BW570」「DMR-BR570」「DMR-BR670V」を発表した。「新アドバンスドAVCエンコーダー」の搭載により「フルハイビジョン8倍録画」に対応している。発売は9月1日で価格はオープン。

8倍録画を実現したDIGAの新ラインナップ

新アドバンスドAVCエンコーダーの採用で8フルハイビジョン8倍録画を実現

新モデルは、プレミアムモデルのDMR-BW970と、ダブルチューナーモデルのDMR-BW870/770/570、シングルチューナーモデルのDMR-BR570、シングルチューナーでVHS一体型のDMR-BR670Vというラインナップ。

全機種に共通する大きな特徴は、第3世代となる「新アドバンスドAVCエンコーダー」の採用。MPEG-4 AVC/H.264型式による圧縮で、フルハイビジョンの8倍録画(3Mbps)を実現している(従来モデルでは5.5倍まで)。また、HDDの容量も、最大2TBにまで増やされている(DMR-BW970)。これにより、DMR-BW970では、最大約1440時間、320GBのHDDを搭載するDMR-BW570/BR570/BW670Vでも、最大約232時間の録画が可能となった。片面1層のBDメディアでは、約17時間20分、片面1層のDVDメディアでも、約3時間15分のフルハイビジョン映像を記録可能だ。さらに、予約録画件数とHDD内に保存できるタイトル数も増加。予約録画は、従来の64から倍増し128へ、HDD内に記録可能なタイトル数も、従来の500タイトルから、3,000タイトルへ(シングルチューナーモデルのDMR-BR570/BR670Vは1,000タイトルまで)に増やされている。

これ以外に、新たに、Gガイドの「注目番組」や、WOWOWの1ヵ月番組表にも対応。無駄の少ない録画が可能だ。録画時や録画後に、タイトルを振り分ける「らくらくマイラベル」も採用されており、録画したタイトルの検索性もアップした。

「アクトビラビデオ・フル/ダウンロード」への対応や、ビエラRシリーズからのダビング(LAN経由)への対応など、ネットワーク機能も充実しており、DMR-BW970/870/770には、DLNAサーバー機能も搭載される。

DMR-BW970は、パナソニックハリウッド研究所の技術を応用、圧縮された色情報を持つ映像信号から、オリジナルの色を再現する、高精度色信号処理技術「新リアルクロマプロセッサ」を採用した。縦横の色を参照することで、より現実に近い色を再現する。この処理をプログレッシブ化後に行うことで、より精細感をアップしている。

また、オーディオ面では、BDレコーダーとしては初めて、192kHz/32bitのDACを採用。また、オーディオ用コンデンサなど、高品質パーツも多用している。ドライブの制振構造の強化、セラミックインシュレーターの採用など、振動対策も充実させている。なかでも、「シアターモード」では、映画タイトルの再生時にHDDの電源をオフにし、放熱ファンの回転も抑えることが可能だ。

また、変わった機能として、「真空管サウンドモード」を搭載。同モードでは、単に真空管ぽい音にするためにエフェクトをかけているのではなく、システムプロセッサ「UniPhier」で、真空管の特性をエミュレート。これにより、真空管で構成されたマルチチャンネルプレーヤーでBDタイトルを再生したらこのようになるだろうというサウンドを実現しているとのことだ。

DMR-BW970 DMR-BW870 DMR-BW770 DMR-BW570 DMR-BR570 DMR-BR670V
チューナー ダブル シングル
HDD容量 2TB 1TB 500GB 320GB
VHS
推定小売価格 28万円前後 18万円前後 15万円前後 12万円前後 10万円前後 13万円前後

ハイスピード伝送に対応したHDMIケーブルも同時発表

長さ1-10mの、High Speed認証済みHDMIケーブルも同時に発表されている。SCCS(銀メッキ銅被覆合金)ソリッド線採用のフラット型ケーブルで、伝送速度は10.2Gbps。Deep Color、3DフルHD、4K2K信号の伝送も可能となっている。すべてオープン価格。

1-10mのロングタイプまでそろったハイスピード対応のHDMIケーブル

長さ 発売日 推定小売価格
RP-CDHX10 1.0m 8月27日 4000円前後
RP-CDHX15 1.5m 4500円前後
RP-CDHX20 2.0m 5000円前後
RP-CDHX30 3.0m 5500円前後
RP-CDHX50 5.0m 1万円前後
RP-CDHX100 10.0m 2万円前後