ソフトバンクモバイル「930SC OMNIA」レビュー

「930SC OMNIA」は、"Touch"をテーマとしたソフトバンクの2008年秋・冬モデルの一翼を担う「フルタッチケータイ」だ。海外で人気の「OMNIA」を日本流にアレンジしたモデルで、指先やタッチペン、つめなどで操作できる感圧式タッチパネルを搭載する。秋・冬モデルの注目端末のひとつである同端末を実際に使っていきながら、数回に分けてレビューしていく。

第1回 気になる外観をチェック 第2回 基本操作はどんな感じ?

文字入力用のハードキーが搭載されていないフルタッチケータイ「930SC OMNIA」(Samsung電子製)。同端末の文字入力は全てタッチパネルで行うが、入力操作は快適なのだろうか? レビュー3回目の今回は、メールを中心とした文字入力とフルタッチならではの多彩な入力モードについて紹介する。

入力方法の種類とキー入力

OMNIAで文字入力をしてみよう!

前回までのレビューでも紹介しているが、930SCは感圧式のタッチパネルを採用したフルタッチケータイだ。文字入力は全てタッチパネルを利用する。キーパッドを利用した「キー入力」のほか、3種類の手書き入力「手書き入力(Boxモード)」「手書き入力(Cont.モード)」「手書き入力(スクリーンモード)」が利用可能だ。

左上のアイコンをタップすると、入力方法の切り替えが可能

文字の種類は入力方法の切り替えアイコンとなりのアイコンをタップする

メール作成の本文入力の画面を表示すると、左上に2つのアイコンが並ぶ。左のアイコンは文字の入力方法が選択でき、そのとなりのアイコンは文字の種類が選択できる。デフォルトは「キー入力」「漢かな」となっている。メール本文作成時は「ハングル」以外の文字が、電話番号入力時は「数字」のみ、Yahoo!ケータイの検索文字入力などは「ハングル」を含めた全ての文字、アドレス入力やパスワードを入力する際は「英数」と「記号」のみといった具合に利用に応じて文字種の選択肢が変わる。キー入力自体は、アイコンをタップすることで入力できる。

アドレス入力時は「英数」と「記号」のみが選択できる

Yahoo!ケータイ利用時のテキスト入力は「ハングル」も使える

Yahoo!ケータイ利用時は「その他」の項目からキーパッドを表示させることもできる

キー入力時のキーパッドは画面の下半分に表示されているため、ユーザーによっては、入力した文字を確認する部分が狭いと感じるかもしれない。こういった場合は、画面右上のアイコンをタップすれば、キーパッドが隠れ、ディスプレイ全体で入力文を確認できる。また、画面中段にはカーソルを左右へ移動できるキー、スペースキー、クリアキーなどが配置されており、画面右側には上下キーが配置されている。

なお、930SCのディスプレイ下には3つのハードキーが搭載されているが、これらのキーは文字入力の際「逆トグル(受話キー)」「クリア(CLEARキー)」「終了(終話キー)」として操作することができる。

他社共通の絵文字のみ選択できる

顔文字と絵文字の切り替えは文字種切り替えのほか、画面下部のメニュー項目でも切り替え可能

3つのハードキーにも各種操作が割り当てられている。一番左の受話キーは逆トグルの操作が可能

フルタッチケータイならではの手書き入力

前述のように930SCには3種類の手書き入力モードが用意されている。3種類ともに、入力方法に大きく違いはないが、入力できる部分(キャンパスサイズ)が異なる。Boxモードは左右で異なる文字種の入力が可能なので、ひらがな、カタカナ、英数を混在した文字入力が多い場合は便利であり、ディスプレイ全体で素早く入力したい場合はスクリーンモードが入力しやすい。

Boxモードは画面下半分に箱(Box)状の入力部分が2カ所表示される

Cont.モードは画面下半分が入力部分となる

スクリーンモードは画面全体を使って書き込む

930SCの手書き入力は、乱雑に書いた文字でも正確に認識し、誤認識があっても近い文字の候補が表示されるため、初めて使うユーザーも入力はしやすいだろう。ただし、「ふ」「ぶ」「が」など、濁音や一画一画が離れている文字はかなりの確立で誤認識した。そうした文字を入力する際は「一筆書き」で入力すれば解決する。綺麗な(正しい)文字を入力するよりも、途切れず文字の形を書いた方が正確に認識する場合もあるのだ。

(2106bpm/K-MAX)