今年は設立10周年ということで、気合いの入った製品が多く出ていたThermaltake。

気合いの入ったクーラー

まず紹介したいのは、"冷蔵庫PC"として話題になった「Xpressar RCS100」の後継となる「同 RCB400」である。配管の取り回しが難しかったため、フルタワーケースとセットになっていたRCS100だが、新モデルのRCB400は自由度が増したことにより、冷却ユニット単体での発売となるようだ。

5インチベイを4段使用する「RCB400」

RCB400×2台による動作デモ

冷却の原理はどちらも同じ。エアコンや冷蔵庫などと同様の仕組みになっており、パイプの中には、気化と液化を繰り返す冷媒が循環している。強制的に熱を奪うので、空冷や水冷などと違い、室温以下に冷やすことも可能だ。

RCS100では金属製の配管が使用されており、CPUヘッドの位置が固定という難点があったが、RCB400は極太のホース(実測で直径3cm程度)になっており、マザーボードの汎用性は増した。またコンプレッサーやラジエータなどは、5インチベイを4つ使用する本体の中に格納した。

ブースでは、RCB400×2台を使った動作デモを公開していた。1台はCPU用、もう1台はVGA用なのだが、そのまま動かしても面白くないということで、CPUはCore i7-965を4GHzにオーバークロックして使用している。同社によれば、水冷より20℃以上冷やすことが可能ということで、コア温度は40℃以下をキープしていた。

前面のディスプレイで温度等を確認できる。GPUヘッドの温度はなんと10℃。キンキンに冷えている

CPUヘッドの方は18℃。これらはヘッド部分の温度で、CPU/GPU内部のコア温度より低く表示される

CPU/GPUのコア温度はこちら。どちらもあり得ない温度になっている

パイプは往復分が1本にまとめられている。それにしても太い

発売時期・価格等については未定となっている。