東芝は28日、NTTドコモの夏モデルとして登場する「docomo PRO series T-01A」の商品説明会を開催した。T-01Aのプロモーション活動を担う元サッカー選手の中田英寿氏も会場に登場し、本人が代表理事を務める財団「TAKE ACTION FOUNDATION」の新たな取り組みに関する発表も同時に行われた。

発表会第1部では、T-01Aの開発に携わった4社の代表者が結集。左から東芝の岡本光正氏、NTTドコモの永田清人氏、東芝の能中久嗣氏、マイクロソフトの樋口泰行氏、クアルコムジャパンの山田純氏

発表会第2部では、T-01Aのプロモーション活動を担当する中田英寿氏が登場。東芝の岡本光正氏と熱い握手を交わした

「持ち運べるインターネット」を

製品概要を説明する東芝 代表執行役副社長の能中久嗣氏

発表会の第1部は、T-01Aの商品説明会が行われた。まず、東芝 代表執行役 副社長の能中久嗣氏からT-01Aの商品概要の説明が行われた。

T-01A開発の背景として能中氏は、「モバイルインターネットに対するお客様ニーズがますます高まっている」ことを指摘。「(お客様の)ご要望を満たすためには、モバイルインターネット端末の必要要件として、できるだけ大きくて高精細な画面であること、持ち運びしやすいデザイン・薄さであること、サクサク感のある快適なインターネット操作が可能であることが求められる」とし、これらの要求を満たす存在としてのT-01A特徴を解説していった。

今までの携帯電話・PHS、スマートフォンや、パソコン・ネットブックの中間に位置するニーズを埋める「モバイルインターネット端末」としてT-01Aは開発されたという。東芝は、この発表会中、T-01Aのことを一度も「スマートフォン」と呼ばなかった。今までのスマートフォンとは違う位置づけの商品にしたいようだ

基本的なビジョンとして、「画面だけを携帯する『高性能インターネットケータイ』」を掲げ、携帯電話ともスマートフォンとも違う存在であることを強調。形状・外観へのこだわりを解説した。

基本コンセプト。ポケットに入り、片手で持てる限界の画面サイズを追求したという

東芝のノートパソコン「dynabook」で培った技術が随所に活かされたT-01Aには、「dynapocket」という愛称が付けられた。「dynabookの兄弟分」(能中氏)という意味も込められているという