その一方、PLDAは引き続きIPの提供というスタンスを崩しておらず、今回もFPGAに実装した形での動作デモを行っていた(Photo18)。PLDAは「我々にはすでにIPを必要とする顧客がついているので、引き続きIPの提供を行ってゆく。(Fresco Logicの様に)チップを販売する計画はない」とのことであった。

Photo18: こちらは新しく作ったボードだそうである。使っているのはAlteraのStratixで、オンチップのPHYを使っている関係で部品配置がすっきりしている。

LucidPortはUSB300というSATA/USB 3.0 Bridgeをアナウンスしたが、会場ではFPGAを使っての動作デモを行っていた(Photo19)。このLucidPortのデモでは興味深い数字が示されていた。同社によれば、USB300を使った場合の性能はこんな具合(Photo20)になるとされていた。UAS Classだと336MB/sまで出るとか。SATA-IIは規格自体の上限が270MB/s、SSDはともかくHDDを繋ぐと事実上130MB/s程度が上限なので、現時点ではUSB 3.0がボトルネックになることはない、という見解だった。ここでUAS ClassのDriverは現在LucidPortが作成中だそうである。

Photo19: 同社の製品ページにはすでにパッケージが掲載されているが、どうもこれは単なるメカニカルサンプルで最終的にどうなるかはまだ不明であった。

Photo20: USB 3.0でPCIe CardとNativeの何が違うかというと、通常のPCIe x1レーンや、今回のようなFPGAを使った実装では、PCIe 2.0の5GT/secが利用できず、PCIe 1.0相当の2.5GT/secでの接続になるため、これがボトルネックになるという話である。

ちなみに価格は「競争力のあるGood Price」、出荷時期はやはりサンプル出荷が今年第4四半期、量産は来年との事であった。