iPhone / iPod touch向けの2Dゲーム開発フレームワーク「cocos2d for iPhone」がアップデート、バージョン0.7.3として公開された。開発言語にはObjective-Cを使用、プロジェクトのビルドにはMac OS X 10.5.3 / Xcode 3.1以降の環境が必要。
cocos2d for iPhoneは、2Dゲーム開発を目的としたフレームワーク。オリジナルはPython向けにデザインされているが、iPhone版では共通のAPIデザインを使用しつつも、Objective-C向けに書き換えられている。
フレームワークには、2Dゲームの開発に必要なひととおりの機能を収録。マルチタッチUIを使用したキャラクタの動きや回転、繰り返しといったアクションのほか、スプライト処理、メニューやボタン類の表示、シーン処理などの機能を利用できる。テキストレンダリングやタイルマップといった表示機能や、PowerVRのテクスチャ圧縮 (PVRTC)、OpenGL ES 1.1ベースの描画もサポートされる。
ライセンスには、オープンソースソフトウェアライセンスのGNU LGPL v3が適用されるため、そのままではApp Store経由で公開 / 販売はできないが、cocos2dを静的ライブラリとしてリンクするか、cocos2dのソースコードをプロジェクトに同梱すれば、自身が開発したソースコードにLGPL v3を適用せず再配布することが可能。