Ubuntuリリースチームは5月14日(英国時間)、Ubuntu Linuxの次期バージョン「Ubuntu 9.10(開発コード "Karmic Koala")」の最初のアルファバージョン「Ubuntu 9.10 Alpha 1」を公開した。4月23日に「Ubuntu 9.04」を正式公開してからわずか3週間しか経っていないが、次バージョンの開発も順調に進行中のようだ。派生ディストリビューションのKubuntu、Xubuntuの9.10 Alpha 1も同時に公開されている。

9.04からの主な変更点として、カーネルを構成するDebianの変更に追随する部分と、GNOMEのアップデートが挙げられる。

  • GNOME 2.27.1
  • Linuxカーネル 2.6.30
  • 電力管理およびノートブックのFnキーマッピングテクノロジを、HALからDeviceKit-powerとudev-extrasに
  • IntelビデオドライバをEXAからUXAに(デフォルトでは安定性の面からEXA)
  • デフォルトコンパイラにGCC 4.4

また、現在報告されている問題点として、

  • AUFSのサポートが未対応のため、デスクトップで利用可能なライブCDはない
  • 英語の言語サポートがデフォルトではインストールされていない

などが挙げられている。

対応アーキテクチャはi386とamd64で、ISOイメージが[Ubuntu 9.10 α1のダウンロードサイト]などからダウンロードできる。ただし、9.10 α1は開発者向けのバージョンのため、一般ユーザがダウンロードして使用することは推奨されていない。