コマンドレットのパラメータ

「Get-Date」コマンドレットは現在日時を「年月日 時:分:秒」という形式で表示するだけでなく、「年月日」や「時:分:秒」だけを限定して表示することもできます。そのためには次のように「Get-Date」コマンドレットを実行します(図4)。

図4 上が「Get-Date」コマンドレットで日付だけを表示したところ、下が時刻だけを表示したところです

「-displayHint」は「Get-Date」コマンドレットの働きを細かく指定するためのもので、「パラメータ」と呼びます。「パラメータ」は「-」で始まります。「date」「time」はさらに「パラメータ」に与える指示で「パラメータ値」と呼びます。コマンドレット、パラメータ、パラメータ値の間は1個以上の空白をはさむ必要があります。 つまり

「 Get-Date  -displayHint  date 」は「現在の日付を表示する」
「 Get-Date - displayHint  time 」は「現在の時刻を表示する」

という命令になります。

コマンドレットのパラメータは、どのコマンドレットにも共通して使えるもの(使えはしても、エラーにはならないだけで実際は効果の無いものもあります)と各コマンドレットに固有のものがあります。しかし残念ながら「Get-Command」コマンドレットで表示されるコマンドレット一覧では構文欄が途中で省略されてしまっている(図5)ので、固有のパラメータやパラメータ値は調べられません。(調べ方は別の回で紹介します)

図5 「Get-Command」コマンドレットで「Get-Date」コマンドレットと「GetCommand」コマンドレットだけを一覧表示したところです

「パラメータ値」はコマンドレットに直接与える場合もありますし、同時に複数与えることが可能な場合もあります。その例を示しましょう。

「 Get-Command  Get-Date , Get-Command 」

は左からコマンドレット、第1パラメータ値、カンマ、第2パラメータ値です。パラメータ値を複数与えるときは「カンマ」で区切って並べます。カンマの前後に空白を入れてもかまいません。すべてのコマンドレット一覧ではなく指定したコマンドレットだけを表示したいときは「Get-Command」コマンドレットに、表示したいコマンドレット名をパラメータ値として与えます(図5)。