iPhone/ iPod touchユーザー待望のコピペが可能に

コンシューマ向けで大きく取り上げられた機能は2つ。まずiPhoneユーザー待望の「カット/コピー/ペースト」だ。これまで提供しなかったのは「iPhoneならではの使いやすさを実現したかったから」だという。そこで詳しい説明はせず、いきなりデモに突入。メールでメッセージをダブルタップすると、自動的に単語や文章が選択され、「カット」「コピー」「貼り付け」のボタンがポップアップした。テキスト向けにCocoa Touchをサポートしており、ダブルタップでテキストが選択される。拡大鏡を使って選択位置を修正したり、移動も可能。またコピー/カットしたコンテンツは違うアプリにペーストできる。クロス・アプリケーションな機能である。ダブルタップすると拡大・縮小になるSafariでは、画面に触れてホールドするとSafariの分析エンジンによって文章が自動選択される。

ダブルタップでテキストを選択

SafariでのHTMLコンテンツのコピーは画面に触れてホールド

カット/コピー/ペーストについては詳しい説明がなかったため、正確に目的の範囲を選択できるかが気がかりだが、デモを見た限りではスムースなプロセスだった。「取り消し」は、さらに簡単でiPhone/ iPod touchをシェイク(振る)と「取り消し」「やり直し」のボタンが現れる。

コピー/ペーストを使って、複数の写真の貼り付けも可能になる。写真を選択してコピーボタンを押し、新規メール画面などに貼り付ける。

本体を振ると、取り消し/やり直しボタンが現れる

コピペ機能を使って複数の写真の添付が可能に

検索機能「Spotlight」

もう1つ大きな新機能が検索機能の「Spotlight」だ。iPhone 2.0で検索対象になったコンタクトに加えて、3.0ではメール、カレンダー、iPod、メモでも検索機能を利用できる。さらに、これら全てを1カ所で検索できる新しいホーム画面が設けられる。

主要アプリが検索機能に対応

Spotlightをフィーチャーした新しいホーム画面

「ランドスケープ」モード + 横長キーボード

Safariで利用できる「ランドスケープ」モード + 横長キーボードも、主要アプリで利用できるようになる。Fostall氏の説明の様子だと、横長表示よりも、より大きなキーボードを使いたいというユーザーの声が多いようだ。

メールをランドスケープ表示

メモをランドスケープ表示。横長の大きなキーボードで入力可能

メッセージ機能、MMS、Voice Memos

「メッセージ機能」ではフォワードと削除が可能になり、また新たにMMSがサポートされコンタクト・写真・音声・ロケーションなどをやりとりできる。音声を送れるとなると録音機能がほしくなる。そこで「Voice Memos」という新アプリが追加される。内蔵マイクまたは外付けマイクを使ってオーディオメモを録音できる。

デモは行われなかったが、メッセージ機能がMMSをサポート

ボイスメモ・アプリ

「カレンダー」がCalDAVとサブスクリプションをサポート

「カレンダー」にCalDAVとサブスクリプションをサポートを追加。「株価」にニュースと詳細が表示されるようになる。

カレンダーがCalDAVをサポート

株価とニュースを見比べながらチェック可能に

他にもメモをiTunes経由でMac/ PCと動機する「Notes Sync」、ホットスポットなどを記憶するWi-Fi自動ログイン、アンチフィッシング、オートフィル、YouTubeの個人アカウントなど、数多くの機能が紹介された