オンライン求人サイトを運営する米CareerBuilder.comがこのほど行った調査で、アメリカ人の5人に1人が少なくとも週1回は会社に遅刻していることがわかった。

同調査は、調査会社のHarris Interactiveに委託し、2008年11月12日から12月1日にかけて、全米の18歳以上の雇用主および人事専門家3,259人とフルタイム雇用労働者8,038人を対象に実施。その結果、「最低でも週に1度遅刻している」と回答した労働者の割合は前年の15%から20%に上昇した。さらに「週に最低でも2回遅刻する」と回答した割合は12%にのぼった。

また、遅刻の理由で最も多いのは「交通渋滞」(33%)。次いで24%が「睡眠不足」、10%が「子どもを学校に行かせる準備や世話のため」と回答しているほか、「公共交通機関」「着ていく服で悩む」「ペットの世話」などが主な理由として挙げられている。

一方、雇用主の30%が遅刻が原因で従業員を解雇したことがあると回答。CareerBuilder.comの人材開発部門のバイスプレジデントのRosemary Haefner氏は「従業員は遅刻に関する自社の就業規定を把握し、マネージャとオープンにコミュニケーションが取れるようにしておかなければならない。雇用主はあらゆる言い訳に通じているので、正直が最善の策だ」とコメントしている。

その他雇用主が回答した「最低な遅刻の言い訳」には、次のようなものが挙げられた。

  • 暖房の電源が切れたので、ペットのヘビを暖めるため、家にいなければならなかった
  • 夫が仕事に出掛ける前に私の鍵を隠すことが愉快だと思っている
  • 玄関を出るとき、蜘蛛の巣に引っかかってしまったったので、家に戻ってシャワーを浴びなければならなかった
  • 息子がトランクに閉じ込めた
  • クルマの左折方向指示器が壊れたので会社までの道のりをすべて右折でたどり着かなければならなかった
  • 救急車から担架が落ちて交通渋滞が起きた
  • アライグマの襲撃に遭い、狂犬病に感染していないかを検査するため病院に立ち寄らなければならなかった
  • 定刻に出社したら皆と同じだと感じてしまう
  • 父親が起こしてくれなかったから
  • ウッドチャック(リス科の動物、マーモット)が自転車のタイヤに噛み付いてパンクしてしまった
  • 通勤経路が昨夜の雨で流されてしまった
  • ビンゴゲームに行かなければならなかった