H.264をサポート、1080pの動画に対応する「DivX 7 for Windows」 (画面はDivX Converter)

DivX社は6日 (米国時間)、動画圧縮プラットフォームの最新版「DivX 7 for Windows」をリリースした。動作環境はWindows XP / Vista (32ビット)、DirectX 9以降が必要。再生のみ可能な無償版と、動画の生成が可能な有償版 (DivX Pro 7 for Windows) の2種類が提供される。

約3年半ぶりのメジャーバージョンアップとなる今回のリリースでは、H.264ビデオをサポート。解像度は最大1080p、デジタルテレビ放送で利用されているフルHD (1920×1080i) を上回る高品質な動画を再生できる。H.264ビデオのエンコードも可能な有償版は、1,980円で同社オンラインショップでダウンロード販売される。なお、無償版もエンコード機能を15日間試用できる。

H.264のサポートに伴い、動画のコンテナ形式としてMatroskaフォーマットに対応。同梱されるビデオ再生ソフト「DivX Player」を利用し、ビデオコーデックがH.264でオーディオコーデックがAACのビデオファイル (拡張子「.MKV」) を再生できるほか、DivX Converterなどのツールを利用して同フォーマットに準拠したビデオファイルが生成可能になった。

DivX社は、2007年に独MainConcept社を買収。同社がH.264の動画圧縮技術で著名だったことから、DivXの次バージョンはH.264ベースになると見込まれていた。

今回のリリースにあわせ、DivX社は「DivX Plus認証プログラム」を発表。DVDプレイヤーやBlu-rayプレイヤー、デジタルテレビ、携帯電話などのデジタル家電でDivX 7の最新フォーマットをサポートできるよう、環境を整備する。DivX Plus認証機器は、2009年末までに複数の大手家電メーカーから発売される予定。