強化されたYaSTやMono 2.0などNovellの成果を多数収録した「openSUSE 11.1」が公開

NovellおよびopenSUSE開発チームは18日、Linuxディストリビューションの新版「openSUSE 11.1」をリリースした。対応プラットフォームはx86とx86_64、PowerPCの3種。デスクトップ環境にはGNOME 2.24.1およびKDE 4.1.3を用意、インストール用DVDメディアにくわえてKDE / GNOMEそれぞれを収録したライブCD (32 / 64ビット別) が提供される。

今回のリリースでは、Linuxカーネルに最新のv2.6.27.7を採用。システム管理ツール「YaST」が大幅に改良、新しいプリントシステムやディスクパーティション機能が装備された。前バージョンと比較した変更点および新機能は230以上、最新のオープンソースソフトウェアも多数収録されている。

Novellとその関連企業の開発成果も反映。Microsoft .NET互換の開発フレームワーク最新版「Mono 2.0」のほか、Gtk# / Monoベースのジュークボックスソフト「Banshee 1.4」が収められている。オフィススイート「OpenOffice.org 3.0 Novell edition」も収録、ODF 1.2のサポートやOOXMLファイル用インポートフィルタの装備など、NovellとMicrosoftの提携により開始されたOpenOffice.orgとMicrosoft Officeの互換性向上策についても、一定の成果が現れている。

openSUSEでは、今回のリリースから正式にエンドユーザライセンスを廃止。インストール時にはライセンス文書を表示するに留め、ユーザはライセンスに同意する旨の操作が必要なくなった。