RSAセキュリティは12月16日、ワンタイムパスワード認証専用のアプライアンスサーバ「RSA SecurID Appliance 130(以下、A130)」および「同 250(以下、A250)」の2製品を1月19日より販売すると発表した。A130はエントリーモデル、A250はハイエンドモデルと位置づけられている。

RSAセキュリティ マーケティング統括本部 プロダクトマーケティングマネジャー 水村明博氏

発表にあたったRSAセキュリティ マーケティング統括本部 プロダクトマーケティングマネジャーの水村明博氏は、両製品の特徴として次の3点を挙げた。

  1. 耐障害性と拡張性が考慮された設計
  2. 認証強化基盤を簡単にセットアップ
  3. 運用管理コストの削減

1つ目の耐障害性と拡張性では、電源およびハードディスクが2重化され、RAIDに対応したA250を投入したことを強調。さらに、同サーバが、15台のレプリカサーバを設置できるうえ、複数モデルを複数台組み合わせた冗長構成をとれることを説明した。

また、2つ目のセットアップについては、ウィザード形式の入力画面を使って最短30分で完了することを紹介。さらに、認証ソフトウェア「Authentication Manager 7.1」の新機能がすぐに利用できるうえ、200以上のベンダの約400製品との相互接続性が確保されており、CiscoやF5、VMware、SAPなど各社の製品との連携が容易だという。

そして、3つ目の運用管理コストの削減という点では、ハードウェアとソフトウェアの一括提供によりサポート窓口が統一されることを説明。OSのパッチ提供なども同社で行うため、運用がスムーズに進むという。加えて、セルフサービス機能により、PINの変更、トークンのエマージェンシーアクセスの要求、ユーザープロファイルの変更などが行えるほか、トークンの要求/承認/配布の流れをワークフロー化したプロビジョニング機能も利用できる。

RSA SecurID Appliance 130

RSA SecurID Appliance 250

なお、両製品ともBase EditionとEnterprise Editionが用意されている。Base Editionはレプリカサーバ数が1台に制限されるのに対し、Enterprise Editionは15台のレプリカサーバに対応。さらにEnterprise Editionでは、上記プロビジョニング機能も搭載され、マルチレルムに対応するという。

価格はユーザー数により異なるが、A130 Base Edition 100ユーザーで209万8,950円、A250 Base Edition 100ユーザーで275万1,000円。また、A130とRSA Authentication Manager 7.1および25ユーザー分のRSA SecurIDを同梱した「エントリーモデル向けバンドルキット」も提供され、こちらは102万9,000円になる。

さらに、2009年3月20日までは、期間限定で新規ユーザー向けキャンペーン「はじめてみよう! ワンタイム・パスワードキャンペーン」を実施し、10ユーザー対応のRSA SecurID Application バンドルキットが49万8,000円で提供される。

2009年3月20日まで「はじめてみよう! ワンタイム・パスワードキャンペーン」を実施