Canonicalは英国時間の30日、Linuxディストリビューション「Ubuntu 8.10」(開発コード名Intrepid Ibex)」を正式にリリースした。対応プラットフォームはIntel x86とAMD64、ディスクイメージはデスクトップ用の「Desktop CD」とサーバ用の「Server install CD」の2種類が用意される。

半年ごとの定例アップデートとなる今回のリリースでは、バージョン2.6.27のLinuxカーネルを採用。X Window Systemは「X.Org 7.4」、デスクトップ環境には「Gnome 2.24」など、最新のオープンソースソフトウェアが収録されている。

デスクトップ版では、第3世代携帯電話 (3G) 対応を強化。3G用モデムやドングル、携帯電話やBluetoothモデムなどを通じて3G回線へ接続することが容易になった。一時的にカレントユーザのセッションをロックし、他のユーザにマシンを貸し与えるための新機能「ゲストセッション」も追加された。標準装備のメディアプレイヤーを利用し、英BBC放送提供のコンテンツを鑑賞するサービスも用意されている。

Ubuntu 8.10にあわせ、デスクトップ環境にKDE 4.1を採用した「Kubuntu」、Xfce 4.4.2を採用した「Xubuntu」などの派生ディストリビューションもリリースされた。次回のメジャーリリースはは2009年4月が予定され、陽気なツノウサギという意味を持つ開発コード名「Jaunty Jackalope」が発表されている。