Asianux Corporationは20日、Linuxディストリビューション「Asianux Mobile Netbook Edition」を発表した。Intel Atomプロセッサを搭載したネットブック機用Linux OSとして、アジア市場をターゲットに展開される見込み。日本ではミラクル・リナックスが商標および製品販売権を有するが、提供開始時期は未定。

Asianux Mobile Netbook Editionは、インターネット対応小型機器 (MID、Mobile Internet Device) 向けのLinux「Asianux Mobile Midinux」をベースに開発。Intelが推進するMID機器向けLinux OS開発プロジェクト「Moblin」の成果を取り入れることで、バッテリ寿命を25%、起動時間を17%従来に比べ短縮することが可能になった。

ネットブック向けにユーザ環境の最適化も実施。韓国Haansoft社のオフィススイート製品「Thinkfree Office」のほか、Flashベースのカスタマイズ可能なUIランチャ、Webブラウザやメールソフトなど、多数のアプリケーションを収録する。

同社では、20日から2日間にわたり台北で開催されるIntel Developer Forumにおいて、Asianux Mobile Netbook Editionの製品デモを実施する予定。Intel Atomプロセッサを搭載したデモ機には、Lenovo Ideapad U8や中国Aigo (愛國者) P8860などのMID機が用意される。