X.Org Foundationは23日 (米国時間)、フリーなPC向けX Window Systemの最新版「X.Org X Window System Release 7.4 (X11R7.4)」をリリースした。対応プラットフォームはLinuxやBSD、Mac OS Xなど各種UNIX系OS。ソースコードは、X.orgのWebサイトおよび各地のミラーサイト経由で公開される。

約1年ぶりのメジャーバージョンアップとなる今回のリリースでは、Xサーバがxorg-server 1.5に更新。起動および終了に要する時間が短縮されたほか、Xネスティングのクライアント「Xephyr」に用いられるGLX / DRIパススルーの実装、セキュアRPC認証やXACEセキュリティフレームワークのサポートも追加されている。

対応ハードウェアも見直され、xf86-video-atiドライバではRadeonHD 1xxx / 2xxx / 3xxxシリーズがサポートされた。Mac OS X用のXサーバ「Xquartz」は、launchdのサポートなどの新機能が追加されている。なお、複数のポインティングデバイスの同時使用をサポートするマルチポインタ (MPX) 機能は、導入が延期されている。