すでに数社から発売されている「AMD 790GX」チップセット搭載マザーボードであるが、ラインナップがさらに拡充されている。

BIOSTARは早くも2、3モデル目

真っ先に投入したBIOSTARからは、早くも新製品2モデルが登場している。第1弾の「TA790GX A2+」ではローカルフレームバッファ(LFB)がDDR2/64MBだったが、新製品の「TA790GX3 A2+」では、これがDDR3/128MBに強化。またコンデンサもオール固体になっている。価格は14,500円前後とほぼ据え置きなので、事実上の後継モデルと見ていいだろう。

BIOSTARの「TA790GX3 A2+」。ボードレイアウトに多少の変更は見られるが、基本的な仕様は同等

バックパネルI/Oは全く同じ。グラフィックはVGA、DVI、HDMIの3出力を備えている

またもう1種類の「TA790GX XE」は、マイクロATXフォームファクタの製品となる。こちらのLFBはDDR2/128MB。拡張スロットの数が少なくなるため、PCI Express x16は1本に減らされており、グラフィックカードの2枚差しはすることができない。12,500円前後と安いので、内蔵グラフィックがメインのユーザーであれば、こちらでも問題ないだろう。

マイクロATXの「TA790GX XE」。チップセットクーラーの位置も変わっている

バックパネルI/O。なぜかHDMIコネクタの上下が逆だが、それ以外は「TA790GX3 A2+」と同じ

Jetwayからは上位モデルが登場

Jetwayからも、2モデル目となる「HA07-ULTRA」が登場している。これは先に発売された「HA07」の上位モデルとなるもので、LFBが128MB/DDR2-800から128MB/DDR3-1333に強化されたほか、チップセットクーラーもヒートパイプ採用の新タイプとなった。価格は15,000円~16,000円前後と、従来モデルよりも2,000円程度アップした。

Jetwayの「HA07-ULTRA」。基板やコネクタの色まで変更されている

バックパネルI/Oは変わらず。eSATAも1ポート備える

LFBのメモリチップはSamsung製だった

チップセットクーラーはヒートパイプ採用

なんとマイクロATXでCrossFire

これが初モデルとなるDFIの製品「790GX-M2RS」は、マイクロATXフォームファクタながら、PCI Express x16スロットを2本備えた製品。マイクロATXでそんなニーズがあるのかどうか微妙な気がしないでもないが、面白い製品だ。ただその分、PCIスロットの数は1本になってしまっているので、従来の拡張カードが多い人は注意。価格は20,000円前後。

DFIの「790GX-M2RS」。PCI Express x16を2本搭載

グラフィック出力はDVI/HDMIのデジタルのみ

デュアルコアAtomが9月下旬に発売?

先頃開催されたIDFでは、デュアルコア版のAtomを搭載するMini-ITXマザーボード「D945GCLF2」が発表されたようだが、ショップ側には「9月下旬に発売になりそう」という話も来ている。シングルコアAtomの「D945GCLF」は1万円以下という低価格もあって、Mini-ITXとしてはかなりの大ヒット商品となったが、これも価格次第では反響を呼びそうだ。

8月の「Intel in Akiba」では"未発表プロセッサ"搭載のこんなボードも展示されていたが……

デュアルスロットのMS変換アダプタ

密かなヒット商品になっているのがPhotoFastのメディア変換アダプタ「CR-5400」。microSDHCカード×2枚をメモリースティック PRO デュオとして使用できるもので、PSPユーザーに人気となっているようだ。microSDHCカードは最大16GBまで対応するので、メモリースティック PRO デュオより安く大容量メモリを構築できる。価格は3,000円前後。

メディア変換アダプタ「CR-5400」。microSDHCカードを2枚格納できる

サイズ独自開発のVGAクーラー

サイズからは、VGAクーラー「MUSASHI」が新発売。薄型のデュアルファンがフィン全面を覆っている製品で、強力な冷却性能がウリとなっている。対応グラフィックカードは、AMD系がRadeon HD 4870/4850まで、NVIDIA系がGeForce 9800 GTXまで。4,500円前後という低価格ながら、メモリチップ用のヒートシンクも付属している。

サイズのVGAクーラー「MUSASHI」。ヒートパイプを2本採用している

付属品。ヒートシンクは様々なタイプが用意されている