米Dellは9月4日(現地時間)、ミニノートPC「Inspiron Mini 9」を発表した。OSがWindows XP Home EditionとUbuntu 8.04の2つのモデルがあり、Windows版は399ドルから、Ubuntu版が349ドルからとなっている。ストレージはSSD (ソリッドステートドライブ)。米国ではDell.comを通じてWindows版の販売が開始されており、日本、カナダ、欧州の一部でもまもなく発売される。その後は順次、販売地域を拡大していくという。

本体サイズは232×172×31.7ミリ、4セルバッテリ搭載時の重量が1.035キロ。CPUは1.6GHzのIntel Atom Processor。メモリは533MHzのDDR2で、基本構成は512MB、BTOで1GBにアップグレード可能。チップセットにはIntel 965PM/ GM Expressが採用されており、グラフィックスはGraphics Media Accelerator 950。ディスプレイは対角8.9インチのLCD(1024×600)。ストレージは基本構成でWindows版が8GB SSD、Ubuntu版が4GB SSD。16GB SSDも用意されている。USB 2.0ポート×3、15ピンVGAコネクタ、オーディオジャック(ライン出力/マイク入力)、3-in-1のメディアカードリーダー、10/100 LAN、Wireless 802.11g Mini Card、30万画素Webカム(Windows版のみ)などを装備する。本体カラーはオブシディアン・ブラック。BTOでアルパイン・ホワイトを選択できる。ほかにもBluetooth 2.1機能、130万画素Webカムなどのオプションがある。

日本国内では、Ubuntu搭載のベーシックパッケージ(512MB DDR2、4GB SSD)が4万9,980円。Windows版は、プレミアムパッケージ(1GB DDR2、8GB SSD)が5万7,980円、プラチナパッケージ(1GB DDR2、16GB SSD)が6万4,980円となっている。

低価格ミニノートPCがネットブックと呼ばれているように、DellもInspiron Mini 9を手軽にインターネットを利用するためのデバイスと位置づけている。そこで米国ではBox.netと提携し、Inspiron Miniユーザーにオンライン・ファイル保存/共有サービスを提供する。Box.netに設けられたDellユーザー専用ページを通じて、2GBのリモートストレージスペースを含む基本プランを無料で利用できる。有料プランでは25GBまでストレージスペースを拡張可能。またWindows版ではオプションで、インターネットを通じてPCの診断や問題解決を受けられるDellConnect Remote Assistanceを利用できる。