米VeriSignは8月27日(現地時間)、同社のモバイル・メッセージ・ネットワーク内を通過した携帯メールの数が2008年上期だけで954億通に達し、その増加ペースが連続四半期の比較ベースで20%を超えたと発表した。携帯市場が盛り上がるなか、利用がさらに急ペースで拡大していることがわかる。

調査はVeriSignのMessaging and Mobile Media部門が実施したもので、ICSMS(Inter-carrier Short Message Service)と呼ばれるキャリア内を移動するSMSの送信件数をまとめてカウントしたもの。それによれば、6月30日までの2008年上期でのメール送信件数が954億通に達し、1,000億通の大台目前まで近付いている。VeriSignでは2008年通年でのメール件数を2,000億通と予想しており、その実現はかなり近いと見ているようだ。通年や半期はもちろんのこと、四半期ベースや単日ベース、単時間ベースでのメール送信件数が過去最高を記録している。例えば2008年第2四半期のメール件数は520億通で、これは第1四半期から20%ほど増加した水準にある。1日あたりの平均メール送信件数は2008年第2四半期に5億7,200万通で、第1四半期で4億7,600万通、2007年第2四半期で2億3,000万通となる。1日あたりの最高送信件数は6億4,800万通で、1時間あたりの最高送信件数は4,200万通となる。

一方でニュースのアラート、着信音、宣伝用ビデオクリップ、企業のメールメッセージなど、アプリケーション側から個々の携帯ユーザーの端末にメッセージを送信するA2P(Application to Person)では、2008年第1四半期に1億8,600万通だったものが、第2四半期には2億4,900万通になっている。特にインターネットバンキングなどでの活用事例が増えているとのことだ。