仮想マシンのネットワーク構築

仮想マシンをネットワークに接続するには、仮想ネットワークを作成してから、仮想マシンの仮想ネットワークインタフェース(NIC)をどの仮想ネットワークに接続するのかを設定します。既定の設定では、物理ネットワークインタフェースのハードウェア名と同名の、物理ネットワークに接続する「外部」タイプの仮想ネットワークが自動的に用意されています。 仮想ネットワークを作成するには、以下のようにします。

(1)Hyper-Vマネージャの操作ウィンドウで[仮想ネットワークマネージャ]メニューをクリックします。

(2)仮想ネットワークマネージャ左側のネットワーク名リストで、[新しい仮想ネットワーク]をクリックします。

仮想ネットワークの作成や管理をする仮想ネットワークマネージャ。

(3)仮想ネットワークの種類をクリックして選択し、[追加]ボタンをクリックします。

タイプ 機能
外部 物理ネットワークインタフェースを仮想マシンにも共有します。物理的には1つのネットワークインタフェースをホストOSや複数のゲストOSで共有することになります。ホストOSおよびゲストOSの各インタフェースは、それぞれ異なるIPアドレスを使用します。
内部
(内部のみ)
同じ物理コンピュータ内の仮想マシン間の通信しかできない閉ざされたネットワークです。ただし、仮想マシンはホストOSと通信できます。
プライベート
(プライベート仮想マシンネットワーク)
同じ物理コンピュータ内の仮想マシン間の通信しかできない閉ざされたネットワークです。仮想マシンはホストOSとも通信できません。

(4)[名前]に作成する仮想ネットワークの名前を入力し、[OK]ボタンをクリックします。

新しい仮想ネットワーク名の入力。

(5)作成した仮想ネットワークを各仮想マシンに割り当てるには、各仮想マシンの[設定]ウィンドウを使用します。

仮想マシンのオプション設定ウィンドウで、仮想ネットワークを仮想ネットワークインタフェースに割り当てます。

なお、仮想マシンのネットワークインタフェース数は、コンピュータに実装しているインタフェース数に左右されません。たとえば、コンピュータに1つのネットワークインタフェースしか実装していなくても、2台の仮想コンピュータにそれぞれ3つずつのネットワークインタフェースを割り当てることも可能です。ネットワークインタフェースの追加または削除を行うには、仮想マシンをシャットダウンし、仮想マシンの設定ウィンドウで、[ハードウェアの追加]をクリックします。

なお、Hyper-Vをインストールすると、ホストOSも物理ネットワークインタフェースに直接アクセスできなくなります。コントロールパネルの[ネットワーク接続]に新しくネットワークインタフェースアイコンが作成されますので、改めてIPアドレスの設定を行ってください。

Hyper-VをインストールしたホストOSの「ネットワーク接続」ウィンドウ(ncpa.cplコマンドを実行して開くこともできます)