ユーザーイベント「Intel in Akiba 2008 Summer」が秋葉原UDXのアキバ・スクエアで開催された。初日の2日(土)には、インテルのイベントではお馴染み、声優の古谷徹氏、ライターの高橋敏也氏、"神様"天野伸彦氏によるトークショーなどが行われた。

2年ぶりにアキバ・スクエアに戻った「Intel in Akiba」

ステージでのトークショーには大勢の人が詰めかけた

今年のテーマは「45nm」ということで、最新の45nmプロセスで製造されるCore 2シリーズ、Atomなどがアピールされていたが、弊誌の読者にはもう今さらな話でもあるので、本レポートではこの日のトークショーの模様などをお伝えしたい。

「アナハイムの工場に潜入」(古谷氏)

声優の古谷徹氏は、PCマニアとしても有名。自作もこなすヘビーユーザーであることから、秋葉原でのイベントには度々登場しているのだが、この日はマウスコンピューターのBTOパソコン工場を見学してきたということで、そのレポートが紹介された。

夏らしい姿で登場した声優・古谷徹氏。いつもはアムロで登場することが多いのだが、この日は「大リーグ セントリーノ2号!」と飛雄馬風のセリフで現れた

訪れたのは神奈川県にあるマウスコンピューターの組み立て工場。古谷氏もレポート前に、BTOで同社のノートPCを購入したとか(自宅で6台目!)

同社では、BTOパソコンのパーツの1つ1つを全てシリアルナンバーで管理しており、ユーザーから問い合わせがあったときにも、そのパソコンで使われているパーツが何か、完全に把握できるようになっているという。その生産管理体制に古谷氏はいたく感銘を受けたようで、「これなら安心」と何度も繰り返していた。

パーツは全てシリアルナンバーを管理している

組み立て作業。これはヒートパイプを取り付け中

OSはネットワークインストール。同時に12台まで可能

最後に「Centrino 2」のロゴを貼る作業を手伝った

「今日はウカツな発言はしません」(天野氏)

続いては、ライター・高橋敏也氏とインテルの"神様"こと天野伸彦氏によるトークセッションが行われた。この日は2回、両氏によるトークセッションが行われたのだが、ここでは1回目の模様をお届けする。

「今日の準備のために徹夜した」と言いつつも、「猫に食われる夢を見た」と微妙に矛盾していた高橋氏(左)と、次回の深夜イベントでの着ぐるみが何になるのかを心配していた天野氏(右)

最初から脱線気味のトークは、CPUのコア数が話題に。最近、両氏はよく「デュアルコアとクワッドコアのどちらがいいか?」と質問されるそうで、これには天野氏が「デュアルコアの方が周波数が高いので、それで性能が伸びるアプリケーションもあるし、それとは逆にコア数が多い方が伸びる場合もある。将来性も考えた方がいいでしょう」とアドバイス。

またAMDは中間にトリプルコアも用意しているが、天野氏は「(Intelが出すことは)多分ありません」と否定。しかし「引いた分にキャッシュを入れるのはアリかも」と独自のアイデアを披露していた。

会場には未発表製品の展示も

会場の展示で気になったのは、Atomのコーナーに置いてあったIntelのMini-ITXマザーボード。どう見ても発売中の「D945GCLF」なのだが、搭載CPUの表記が「未発表プロセッサ」となっており、CPUクーラーも妙に大きい。この件について、インテル側から特に公式コメントはなかったが、デュアルコアなどのより高性能なCPUであることは確実だろう。

これがそのナゾのMini-ITXマザーボード

CPUクーラー(右)が何だか大きいような……

電源がついに24ピンに?

「D945GCLF」と見比べてみよう

もう1つ、Atom関連で注目なのは、AOpenから発売されるベアボーンキット「XC Cube LE200」。最近、Mini-ITX用のケースも増えてきているが、この製品の価格は2万円前後となる見込みで、マザーボード+ケースとして考えるとかなり安い。干渉してマザーボードがケースに入らないという問題もないので、初心者でも安心して購入できるだろう。担当者によれば、「お盆前には発売したい」とのこと。

AOpenのAtomベアボーン「LE200」。チップセットは945GC

MoDTのAOpenらしく、GM45チップセット搭載の小型ベアも

その他の展示もざっと写真で紹介したい。

4シリーズチップセットのマザーボードがズラリ

用意したマザーボードは全部で「45」枚

Atomのショーケース。搭載マザーボードも増えてきた

発売されたばかりのECSの「945GCT-D」も。この製品も少し長い

その裏側にはNetbookが。大勢の人が見ていた

MSIはWind Notebookのブルーモデルを参考展示

ASUSブースでは"低温水冷"をデモ

熱帯魚用の冷却装置を組み合わせたとか