Canonicalは29日 (英国時間)、オープンソース開発プロジェクトのホスティングシステム「LaunchPad 2.0」をリリースした。Webサイトでは、LaunchPad 2.0の新機能を紹介するツアーの公開が開始されている。

メジャーアップデートとなる今回のリリースでは、新たにインターネットサービスAPI (β版) を提供。外部アプリケーションによる認証や、LaunchPad上のデータベースを対象とした検索 / 修正の実行に対応する。懸案とされていたメーリングリストの運用も可能になったほか、Webインターフェイスの改良も実施されている。

バグトラッキングシステムの「Bugzilla」と「Trac」との連携も可能になり、不具合情報の管理が効率化された。分散バージョン管理システム「Bazzar (bzr)」も強化され、大規模なコードへの対応が容易になったほか、コードの変更に伴うバージョン管理も改善されている。

LaunchPadは、ソースコードリポジトリの管理やバグの修正、実装予定機能に関する進行管理など、オープンソースソフトウェアの開発で特徴的な「バザールモデル」に対応したWebベースのプロジェクトホスティングシステム。Canonicalが開発を進めるLinuxディストリビューション「Ubuntu」をはじめ、現在では7,000を超えるプロジェクトがLaunchPadを利用して共同作業を展開、オープンソースソフトウェアの開発に活用している。