Sun Microsystemsは23日 (米国時間)、Webアプリ実行基盤「Sun Web Stack」の提供を開始した。対象プラットフォームはSolaris 10 / OpenSolarisとLinux、パッケージは同社Webサイト上で無償公開される。

Sun Web Stackは、Webアプリケーション実行環境構築を目的とした、AMP (Apache / MySQL / PerlまたはPHP) と呼ばれるオープンソースソフトウェアの統合パッケージ。Linuxベンダーでは、これにLinuxを加えた「LAMP」に注力しており、開発とデプロイの容易さにより人気を博している。Sun Web Stackには、AMPを構成する主要パッケージのほかに、RubyやRuby On RailsなどWebアプリケーション開発 / デプロイに必要なソフトウェアを加え一括提供する。

Sunは従来から同様のソフトウェア構成を「Cool Stack」として提供していたが、今後は企業向けの有償サポートを提供する。サポートの提供開始時期は、Solarisが2008年第3四半期、Linuxが第4四半期の予定。Windowsなどその他のOSについても、サポートを提供する計画があるとのこと。

Sunはあわせて、「Sun Java System Web Server 7.0」と「Sun Java System Web Proxy」のコア技術をオープンソース化する方針も明らかにした。公開時期は2008年第3四半期、BSDライセンスを適用のうえ、Web StackのサブプロジェクトとOpenSolarisコミュニティを通じ提供する。